
◎浅間温泉は旅館街と住宅街が融合した温泉街。
浅間温泉はちょっと面白い街の成り立ちをしています。
「温泉街が下宿街。浅間温泉は下宿の街」でも書きましたが、浅間温泉にはいろいろな「街」としての特徴があります。
まずは、旅館街。
大正時代の絵葉書とかも出回っていて大変興味深いですが、北国西街道からちょっとだけ逸れたところに温泉地があったことから、旅人の体を癒す温泉地として昔から賑わってきました。
一方で、住宅街。
江戸時代に松本城主のための温泉地が作られてから、その家臣が多く住むようになり、また今でも松本の中心街からのアクセスのしやすさから住宅地として3000人を超える人が住んでいます。
昔からの一族も多く住んでいて、表札を見てみると瀧澤、石川、竹内などの姓が多いことも特徴です。
そして温泉街と住宅街が融合した折衷的な下宿街。
これは想像ですが、
・文人墨客のサロンとして各地の温泉街は人気があった。
・旅館で働く住み込みの人が多くいて、移住者を受け入れる土壌があった。
・住民も「住む」温泉街という特徴があった。
・1919年に旧制松本高等学校ができそんなに遠くないところに文人墨客が集まる温泉街があり、当時の知識階層である大学生も温泉街に集まった。
などから、浅間温泉には多くの下宿ができたと考えられます。
◎ステテコ共和国化とは「住む人目線」で肩ひじ張らずに住める街を作ること。
◆「ステテコ共和国」という考え方。
そういった経緯から浅間温泉はいろいろなレイヤーがわずか半径500メートルの街の中に集まるという類まれなる街を形成しているわけですが。
合同会社SumSumでは名前の雰囲気の通り「住む」「暮らし」の目線で街がよくなったらいいなーと考えているので、「ソッチ系」で考えていきたいと思っています。
さて、そんなわけでかつてGoogleで検索したらまさかの一件もヒットしなかった「ステテコ共和国」という考え方を導入しました。
なんかダサいけど、単語としては印象的なので、ウチっぽいな!・・・と思いまして。
ステテコ共和国についてはこれまで「読み物」内にて以下の通りいろいろ書いたりしてみましたが↓↓↓
↑↑↑簡単に言えば「ふつうの暮らし」の観点からその地域、風土に合わせながら自然体でのんべんだらりと暮らそうよ!と言った考え方です。
開高健が船橋にかつてあった東洋一の娯楽施設「船橋ヘルスセンター」で全国各地から集まった人たちが大広間で館内着をはだけさせながらダラダラしている姿を見て「ステテコ共和国だ!」と言ったことから着想を得ています。
◆2015年から浅間温泉に住んでみて。

上の画像は大まかに浅間温泉(半径500mの円内)の住宅地(住宅やアパートなどが多いエリア)と商業地(旅館を中心とする観光エリア)を分けてみた図ですが、開業当時は意識していませんでしたが、合同会社SumSumの運営しています「篶竹荘」や「第2ペンギン荘」はどちらも住宅地エリアに位置しています。
篶竹荘は2015年からやっていまして、丸7年浅間温泉に住んでおり、また、学生時代から数えますと2004年から浅間温泉を訪れていました。
そうなるとぼちぼち20年です。時の流れは恐ろしいです。
さて、そんなわけで「街に近くて温泉三昧」の浅間温泉を気に入っているのですが、7年も住んでみますと「こうすればもっと住みよい街になるのになー」と思ったりすることが出てくるもんです。
そんなわけで、所詮よそ者。
どうせ数百年も住み続けている昔からの住民と違いまして、何も知らない移住者ですので、無責任で適当なことを言えたりします。
もしイジメられたらさっさと退散しますので。。
てわけで、よそ者の戯言として、まちづくりに興味のある者として、どちらかと言ったら観光地として発展する方よりも住みやすい街になってほしいと考える者として、「こうやったら浅間温泉ってもっと住みやすそう!」な案を羅列してみます。
なお、「書き殴り方式」でキーボードをタイピングしている勢いで書いていますので、偏っていたり、実現が難しいなどの話は捨て置いてください。
どうせ戯言です↓↓↓
◎浅間温泉ステテコ共和国化への「無責任な」具体案。
◆「湯の街通り」の観光地化。「中央通り」の中央化。「山の手通り」のステテコ。
▶旅館街にある「湯の街通り」
湯の街通りは現在の旅館街を貫く通りと言えます。
コチラは完全に観光地目線。非日常を楽しむ空間として、大小問わずに宿泊施設や観光客目線のお店などが建ち並ぶように誘導できたら、いいんじゃないかと思います。
現在ではお店などがあまりないので、旅館から浴衣で出てきたお客さんが通りの真ん中で立ち尽くしている姿をたまに見かけます。
浴衣でお店を回れるような雰囲気が作り出せれば「温泉街ならでは」の情緒となりそうです。
▶あいだにある「中央通り」
湯の街通りに直行して中央通りがあります。
現在も飲食店やお土産屋さんなどがありますが、小さな商店街と言った様相。
こちらは湯の街通りよりも住宅エリアに近いことから、観光客目線と住民目線双方に寄り添った商店が並ぶといいんじゃないかと思います。
具体的には民藝などを含めた日用雑貨、誰でも来れる飲食店、八百屋、魚屋、肉屋、セレクト本屋など。
▶住宅街にある「山の手通り」
そして山の手通り。
こちらはかつては古い旅館街でしたが、長年の月日を経て、住宅街としての様相が強くなっています。
通りには「湯仲間」(共同浴場)がたくさん並んでいて、パジャマや普段着、時にはステテコ一丁で歩いている人もいる、日常空間です。
こちらは「住む」に焦点を当てて、「ふつうの暮らし」を営める住宅や集合住宅があったらいいんじゃないかと思います。
あくまで「ふつうの暮らし」が大事ですので、変わったことはやらずに、ただただリラックスして過ごせるような住空間を作ることに焦点を当てまくります。
◆町会・常会・班の再編

松本市役所のホームページにかつてデータが載っていたのですが、リニューアルと共にその辺のデータが全部なくなってしまっていました。
ので、記憶をもとになのですが、浅間温泉は1990年ごろは4000人が暮らしていました。
現在は約3000人です。
1000人減っています。そして高齢化も著しいです。
町会の担い手が少なくなり、特定の人ばかり役員が回ってくるということが起こっています。
これは再編しない限り組織として機能不全に陥っています。
浅間温泉には町会の下に常会というものがあります。
これはもう常会を廃して町会だけにして、担い手の少ない班を10~20軒単位に広げないといけないような気がしています。
◆ホットプラザにレンタサイクル

今はまだ臨時という取り扱いのレンタサイクル。
浅間温泉は街中へは下りなので自転車だとすごく行きやすい場所にあります。
バスのように時間待ちもしないでいいレンタサイクルがあれば、街中へのアクセス向上になると思っています。
◆ホットプラザに屋台街
ホットプラザ浅間にある広場は日中は子供たちの遊び場としてにぎわっています。
たまに、キッチンカーが来て営業をしている姿を見かけますが、もっと定常的に、むしろ屋台街ができるくらいに高頻度で利用してやればいいんじゃないかと思っています。
観光客の非日常としての利用も、住んでいる人の日常としての利用としても楽しそうです。
広場では毎週日曜日朝に「朝市」が開かれています。
定期的なのはそれくらいのような気がします。
たとえば木金土の18:00~22:00で屋台街などが出現したら面白いなーと思っています。
◆コミュニティバスの高頻度化

レンタサイクル(臨時)があるとは言え、高齢者なども多く住んでいますから、公共交通は重要です。
現在、浅間温泉には「みんなのバス」がありますが朝と夕方だけしか出ていません。
お年寄りはお出かけしたほうが体の面でも精神衛生上の面でもいいと思います。
一台で運行しているので30分おきに・・・というのは難しいかもしれませんが、朝8時から19時くらいまで90分おきに発着なら行けるんじゃないかと考えています。
90分おきなら駅前などで買い物して、お茶して帰ってくるというのが十分可能です。
年間パスで5000円という素晴らしいコミュニティバス。
願わくば利便性が上がって利用者が増えてくれることを願っています。
◆空き地・空き家の情報を公平に共有できる仕組み
浅間温泉は街全体が傾斜地にあるので、割と土地が不足しています。
車で旅行する人も多い時代ですから、わりと大きめな土地が出たと思ったら駐車場になったりします。
前は建物が密集して建っていて、その風景が素敵だったのに、歯抜け状態になってしまいます。
まあ、更地として放っておかれるわけでなく、ちゃんと利用されているので全然いいのですが、町全体を魅力的にしていくためには、そのエリアに適した利用を促すようん仕組みが必要んじゃないかと考えています。
◆住民を3000人から4000人に増やす
先にもちょっと言いましたが、30年くらい前は浅間温泉の人口は4000人でした。
現在は1000人減って3000人。
そりゃあちょっと寂しくなります。町会だって回らなくなります。
でも、かつて4000人が住んでいたということは、あと1000人浅間温泉には受け入れられる土地とか建物があるということです。
もっと浅間温泉の魅力を知ってもらい、どうせならあと1000人住んでもらえるような策を練ったらいいんじゃないかと思っています。
◎考察的な。
◆多様性
浅間温泉は旅館街としての非日常空間、住宅街としての日常空間など様々な特徴が融合した街です。
どれか一辺倒な街になるのではなく、その多様性、バランスを活かしてどの方向でも魅力的になっていくのがいいんじゃないかと思いました。
◆草の根
「個人の時代」と言われて久しいです。
大企業よりも個人商店。
大企業が大きく一軒作るよりも、個人商店が100軒あったほうが多様性の面でも楽しくなりそうな気がしないでしょうか。
各個人が集まって切磋琢磨していい街を作って行く。
そんな浅間温泉は暮らしていてなんだか楽しそうです。
◎↓↓↓カタい話じゃなくて長野や松本での「暮らし」をのぞいてみたい方は↓↓↓
◆松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」「日常」を見てみたい。
「篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。
同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。
併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。
(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)
▶合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→もっともカタい文章を書いています。
→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。
→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。
→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。
→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。
▶篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。
→ブログの中ではもっとも「素」です。
▶第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。
→一番DIYについて書いているかもしれません。
→ちょっとおふざけしています。
→一番楽しんで書いているかもしれません。
→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)
▶Instagram「第2ペンギン荘」
→第2ペンギン荘のInstagramです。
→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。
▶Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」
→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。
→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。
→個人的な趣味を投稿するあまり「大外れ」することも。