◎路地にめちゃくちゃハマった学生時代
◆旅の毛細管現象
上海でも、香港でも、マカオでも、バンコクでも。
ルアンパバーンでも、チェンマイでも、イスタンブールでも。
ローマでも、ジャイプルでも、バラナシでも、カトマンズでも。
ヴェネチアでも、ロンドンでも、ブタペストでも、ウィーンでも。
とにかく観光地でない生活感あふれる路地が好きで、毛細管現象により引き込まれる赤血球くんがごとく、路地に吸い込まれては、その街の生活感というか、本当の姿を見るのが昔から好きでした。
のちに、当時住んでいた長野市には人しか歩けないような路地がめちゃくちゃ多いことに気が付き、取りつかれたように調べては永遠と路地を紹介する「路地っくぱらだいす」なるサイトを運営していました。(途中でサーバーを引っ越ししたので大半のデータを失ったのと、古いホームページなのではっきり言ってダサいですが・・・)
当時、長野市の中込地区などは区画整理が行われ、いい感じの路地がどんどんなくなって行った頃でして、せめて写真で残しておかねば!とヘンな使命感に駆られたのです。
◆生活感が好き
とにかく、旅でも住んでいる街でも、どちらかと言えば生活感があふれるエリアの方がなんか好きだったのです。
住宅街を歩くのも普通に好きです。
人々が住んでいる以上、オシャレな非日常のエリアももちろんあるのですが、日常の生活感のあふれる、洗練されていないエリアもすごく大事なんじゃないかと。
その生活感が抑えきれずじゃぶじゃぶあふれているのが路地裏であり、そこに魅力を感じたのでした。当時は。(今も好きです)
◆ステテコ共和国民
そんな嗜好を考えますに、やっぱりステテコ共和国民なのかな?と思うのです。
旅先でオシャレなカフェとかシュークリーム屋さんとか百名山とかザ・観光地とか(もミーハーなので大好きなのですが、それ)よりも、地元の人が行くような喫茶店とか大衆食堂とか里山とか、地域の神社とかを見つけたり知ったときの方がもっと嬉しくなります。
「生活感がある=ふつうの暮らし」を見つけたり考えたりするのも好きなのです。
勝手な偏見ですが、
▶非日常は目立つ、日常は目立たない。
と思っています。
でも、日常はふだんの暮らしのこと、非日常が休日などのお出かけとか旅行とかショッピングとか外食のことと考えると、肩ひじ張らないリラックスして過ごす「ふだんの暮らし」「ふつうの暮らし」を考える事って大事なんじゃないかな?
と考えています。
それは、雑誌に載るような「ふつうの暮らし」でなく、休日にパジャマのまま寝ぐせぼさぼさでカップラーメン食べるような「ふつうの暮らし」です。
意識低い系です。
てなわけで会社の名前をSumSumという、「住む」と「Sum関数(足し合わせる)」「和」みたいな意味を込めたものにしたのです。
「住む」に重点を置き、複層的に組み合わせて住みよい街にしよう!みたいな。
これは、非日常側である「面白い人材に来てもらおう」とか「こんなお店できたらいいね」「こんな会社を誘致しよう」などと相互関係にありますが、直接的ではありません。すごく間接的です。
ただ、どちらも街が素敵になると考えています。
◎浅間温泉ステテコ共和国の地勢
◆浅間温泉内の用途地域


実際の「この辺は住宅多いよなー」とか「この辺は旅館とかお店のエリアだな」ってのをグーグルマップでせっせとお絵かきすると↑↑こんなかんじ↑↑です。
(黄色が住宅多め、赤が商業系多め。昔は商売していたところも今住居なら黄色にしてあります。だいたいです。)
浅間温泉は見事に混ざりあっています。ベルギーのバールレ=ヘルトフみたいです。境が入り乱れています。
こんな感じだから「温泉街と言えば観光地」と思われがちなのに、浅間温泉は普通に3000人くらいが暮らしていますし、旅館と隣り合って普通の家が建っていたりします。
とても面白い。
◆ステテコ共和国とスーツ合衆国
仮に、黄色を生活エリア=日常空間=ふつうの暮らし=「ステテコ共和国」としましたら、赤色を商業エリア=非日常空間=「スーツ合衆国」としましょう。
ステテコ共和国民はスーツ合衆国に憧れがありますし好きです。
「ふつうの暮らし」にはない魅力があるからです。たまに行くととても楽しい。
一方、スーツ合衆国民はステテコ共和国にはあまり興味がありません。
野暮ったいし、目立たないし、金にならないからです。どちらかと言ったら、もっと違う他国から入国してくれた方が、目立つし、金になるし、相乗効果が期待できます。
もちろんステテコ共和国民もスーツ合衆国は他国のお客さんとして重要ですが、ステテコ共和国民のことだけを考えているわけではありません。
それだけじゃ外貨を稼げないので当然です。
もしスーツ合衆国民がステテコ共和国内で「暮らし」についての商売をするとしても、エリアを巻き込むような何か目立つような動きを好むでしょう。
◆スーツ合衆国と併走しよう!
でも、別にステテコ共和国とスーツ合衆国は仲が悪いわけではありません。
むしろ共存関係にありますし、共存していきたい、仲良くしたい。
スーツ合衆国を訪れる「半纏連邦」国民などはステテコ共和国と同様に「ふつうの暮らし」を営んでいる国民ですし、ステテコ共和国民も休日にはスーツ合衆国と同盟関係にある「燕尾服王国」とかに遊びに行きます。
もちろんスーツ合衆国も遊んで楽しい非日常空間なら訪れるでしょうし、近くにある合衆国が発展してくれるのはすごくうれしい。
要はバランスなんじゃないかなと思います。
せっかく浅間温泉は商業と住居エリアがある面白い地域。
最近、スーツ王国が盛り上がってきそうなので、ステテコ共和国も盛り上がりたい。
そんな感じです。
◆ステテコ共和国の弱み
ですが、ステテコ共和国は弱みがあります。
対外への発信がめちゃくちゃ弱い。
「ふつうの暮らし」をしているんだから当然です。
◆ふつうの暮らしを発信する?
商業(非日常=スーツ合衆国)と住宅(日常=ステテコ共和国)は密接に関わっているのに、ついつい行政も、金融も、教育も商業にテコ入れをしたくなります。
シャッター街が商店街として復活したら、目立ちますし、実績としてわかりやすいですし、金にもなるし、なんかカッコいいからです。
一方ステテコ共和国民は、パジャマ姿で休日尻を掻いているような国民ですから、「ほっとこ。」ってなりがちです。
でも、非日常空間はステテコ共和国や半纏連邦の国民があってこそ成り立つものです。
マカオはカジノの街ですが、マカオ市民がカジノに通って金を落としているわけじゃありません。大半は外国から来た「ふつうの暮らし」をしている人たちが訪れているわけです。
合衆国が発展するなら近隣の共和国も同じく発展させないとと思うのです。
そして共和国が発展すれば合衆国もまた発展できる。
そんな相乗効果が生まれれば最高です。
が。
対外への発信がめちゃくちゃ弱い。
のです。
でも、代案はあります。
雑誌に載ってるような「ふつうの暮らし」を発信すればいいのです。
生活感がありつつも、こだわりの食器や調理器具、瓶に詰めた保存食、丁寧で豊かな暮らし、古民家をリノベーションしたあたたかい家・・・。
これはみんな憧れますし、住んでみたい方も一定数いると思うので、発信力があると思います。
ステテコ共和国の広報担当になり得ます。
でも、大半はそんな暮らししてません。
家に帰ったら、玄関先に服を脱ぎ捨ててオナラの一つでもして、冷蔵庫に入ったビールをソファにごろーんと横たわって汚らしくジュビジュビ飲むってのが「ふつうの暮らし」ってもんでしょう。大半は。
オシャレな暮らしを発信することはステテコ共和国の発信をしているようで、実はスーツ合衆国に領土を上あげているようなもんだとも思えます。
共和国側のアクションとして私設の図書館はどうだろうとか、私設の公民館はどだろうとか考えたりしていますが、今のところ何も思いついていません。
◆浅間温泉の多様性と両国共存へ
2015年に篶竹荘を始めて今年で7年目。
魅力がありながら商業がどんどん衰退して行っていた浅間温泉。
ようやくここ数年、その魅力を再発見されたのか、浅間温泉は「キてます」しこれからもっとキそうです。
やっとみんな気づいてくれたんだね!とうれしくなりました。
でも、ちょっとスーツ合衆国だけが頑張っています。
浅間温泉、30年前くらいは約4000人が暮らしていました。
今は約3000人です。
郊外エリアとしては、中心部に近いなどの立地の良さと温泉という唯一無二の個性から持ちこたえているとも言えますが、やっぱり減っています。ステテコ共和国民。
共和国民も頑張らなければなりません。
頑張ればかつて浅間温泉内にあったスーパー(松電ストア)が再出店して、どんどん便利になっていくかもしれません。
人が減って高齢化も進み「え!?また今年も町会の班長!??」みたいなことも少なくなるかもしれないですし、松明祭りだってもっと盛り上がるかもしれません。
人が増えることはいいことがいっぱいです。
篶竹荘も第2ペンギン荘も「ステテコ共和国」の州の一つとして7年間発信に努めてきましたが、「ふつうの暮らし」を紹介するのは難しく、発信力の弱さは痛感しています。
結構長くやっているのに、認知度は低いまま。
丁寧に「暮らし」を提供していると自負していますが、なかなか知れ渡りません。
「ふつうの暮らし」だからです。
今、浅間温泉地域内の「スーツ合衆国」はキそうな段階に来ています。
「ステテコ共和国」も「ふつうの暮らし」を提供する側として何ができるか考えて行こうと思います。
もちろん最優先は「ちょっと楽しいふつうの暮らし」をどうしたらみんなが享受できるか、で。
◆クールダウン
なんかたとえ話として「ステテコ共和国」「スーツ合衆国」を出したつもりですが、逆にわかりにくくなったかもしれません。
「ステテコ共和国」は住民目線であり、「スーツ合衆国」は商売人目線と捉えてもらえたらいいかもしれません。
浅間温泉は、「全域が商業エリア」みたいにズバッと明確になっていないからこその面白さがあります。
住民目線と、商売人目線が昔から共にあるのです。
近隣商業地と似ていますが、もっとはっきりと分かれている感じです。
商業地域はもっと規模が大きい旅館などですし、住宅地域は大きなどこまでも普通の一軒家がならんんでいます。
それが浅間温泉の特徴であり、魅力であると思います。
何度も言いますが、浅間温泉は黄昏の事態を経て、やっと今、キてる感じがします。
いち早く魅力に気づいて下宿・シェアハウスをやってた甲斐があったってもんです。
これから楽しくなるような気がします。
ウチも住居=ふつうの暮らし=ステテコ共和国という微力な国民の一人として発信に努めていきたいと思います。
よろしかったら色々な雰囲気でブログをやっていますので↓↓↓↓↓見てみてください。
青田買いで浅間温泉に住んでみたい方は「篶竹荘」のブログかInstagramがとことん「ふつうの暮らし」「日常」を紹介していますので、ご覧になってみてください。
暮らしの参考になるかと思います。
それではでは。
◎↓↓↓長野県や松本での「暮らし」を知りたい方は↓↓↓
◆テーマは「移住」「ふつうの暮らし」「日常」などです。
もうほとんど同じ人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、ちょっと違う書き方で「ふつうの暮らし」とか「日常」を主題として書いています。
併せて読んでいただけると、より長野県や松本での暮らしが立体的に知っていただけると思います。
(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。)
ご興味ありましたらのぞいてみてください。
●合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→もっともカタい文章を書いています。
→文章長め。
→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。
→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになったらいいなと思い書いています。
→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って書いています。
●篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。
→ブログの中ではもっとも「素」です。
●第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみるていで書いています。
→一番DIYについて書いているかもしれません。
→ちょっとおふざけしています。
→一番楽しんで書いているかもしれません。
→第2ペンギンはこんなやつです↓(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)
●Instagram「第2ペンギン荘」
→第2ペンギン荘のInstagramです。
●Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」
→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。
→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。
→個人的な趣味を投稿して「大外れ」することも多い。