ぐーたら感謝の日。一億総ステテコ共和国民。

◎みんなステテコ共和国民

◆ステテコ共和国とは。

ステテコ共和国、見聞録

先日、あふれ出る個性を隠していてもしようがないと「浅間温泉ステテコ共和国」を建国したところですが。

その後、浅間温泉ステテコ共和国の地勢なども紹介したのですが、そこで、よくよく考えたら多かれ少なかれみんなステテコ共和国民だよなー、と思ったのです。

「ステテコ共和国」。

そのダサいネーミングからみんな認めたくはないと思いますが、誰もがぐーたらする日があると思います。

そんな日が一日でもある人はステテコ共和国民なのです。

ステテコ共和国とは

ステテコ共和国とは昭和30年代に千葉県船橋市に作られた東洋一の娯楽施設「船橋ヘルスセンター」を見て作家の開高健氏が言った言葉です。

そのなんとなく古臭く、野暮ったいネーミングからネット検索で一件も引っかからないという驚きの結果が出ましたが、そんな野暮ったさを表した名前なので言い得て妙なのです。

開高健が言った言葉をちょっと見て見ましょう。

 

「客のなかの好きものが舞台にあがってのど自慢やかくし芸、汗にまみれて熱演している。人びとはそれを寝ころんだり、あぐらをかいたり肘枕をしたりしてながめている。 上着をとり、ズボンをぬぎステテコ一枚になって、ゆるやかにオヘソのあたりなどかきつつながめるのである。」
開高健
作家

そんな、みんながぐーたらしている船橋ヘルスセンターを見て「巨大なステテコ共和国」と名付けたと言います。(「昭和『娯楽の殿堂』の時代」三浦展・柏書房)

それを曲解しまして、日常=ふつうの暮らし=ステテコ共和国、非日常=スーツ合衆国などと先日わかりにくいたとえ話をしたのです。

2015年に篶竹荘を始めたころ、永六輔とかに興味を持った流れで「ステテコ共和国」というワードにたどり着き、強烈なインパクト名からずっと「浅間温泉はステテコ共和国を目指したいなあ」と思っていたのです。

でも、ダッサい名前なので、恥ずかしくて言ってきませんでした。心の奥底にしまってました。

でも、合同会社SumSumとして法人化した時に「ちょっと楽しい『ふつうの暮らし』を提供する」という理念を設定しました。

自分たちは何をしたいんだろう、何が得意なんだろう・・・ってことを考えて一言で表したのが「ふつうの暮らし」だったのです。

「ふつうの暮らし」。

みんなが「お出かけ」とかじゃなくて、家でごろごろしたりリラックスしたりしている時間のことを「ふつうの暮らし」と捉えていますが、そこで思い出したのです。

その時間ってみんな「ステテコ共和国民」なんじゃないか、と。

◆陰と陽、ハレとケの概念。

陰があるから陽の光がうれしい、楽しいわけです。

日本のハレとケの考え方に似ています。

誰もがどちらの要素も持っているわけです。

ハレは会社に行ってるとき、ショッピングモールに買い物に行ったり、バーにお酒飲みに行ったり、外食したり、旅行に行ったり、山に登ったり。

ケは家の玄関で上着を脱ぎ捨て、足で靴下を脱ぎつつ、その足で落ちてるテレビのリモコンを押すような、シンクには溜まった洗い物が山になっているような、「人には見せない」ようで、みんながやっていそうなアナタの部分です。

みんながみんな、自分しかいない家に帰ってまでハレの行動をとっているとはとても考えられませんし、それだととても疲れるはずです。

気を緩めることができるケの部分があるからこそ、疲れを癒せるし、ハレの部分が映えるわけです。

◆下宿屋はケ。シェアハウスは場合によってはハレ。

ハレもケも誰もが持っているもので、どちらも「本当の自分」ですから、どちらも楽しく快適にしたいと誰もが思っています。

また、そのバランスも大切です。

ハレがケより多い方が楽しい、という方もいるでしょうし、ケの方こそが重要だと思う人もいるでしょう。

ハレの快適さを提供するところもあれば、ケの快適さを提供するところもあってしかるべきです。

篶竹荘第2ペンギン荘はケの方から快適な暮らしを作って行きたいと思っています。

みんながステテコ共和国民である部分からのアプローチです。

みんなが肩ひじ張らずに過ごしている時間をちょっとだけ楽しくする。

そのためインテリアなどにこだわり、家賃に反映させてしまったり、絶対に汚せない!と気を付けて過ごさなくちゃいけないような下宿・シェアハウスよりも、むしろハレ(仕事)とかを少なくてリラックスしたケの時間を多くできるように、リーズナブルな設定にしているつもりです。

◆フォースにバランスをもたらす者

ハレとケだとどうしてもハレの部分に注目が行き、先行しがちです。

日本の神話でいうと、アマテラスオオミカミ(太陽の神様・ハレ)とツクヨミノミコト(夜の神様・ケ)みたいなもんです。

アマテラスさんの方が圧倒的に認知度が高いでしょう。

でも、夜があるからみんな安息できるのです。

白夜を考えてみてください。

ずっと日が昇っているわけです。なんか疲れそうです。

極夜を考えてみてください。

たぶん気が滅入るでしょう。

要はハレとケ、ステテコ共和国とスーツ合衆国、フォース、どれもバランスが肝要です。

ケであるステテコ共和国はともするとハレのスーツ合衆国のイケイケドンドンな流れからぞんざいに扱われがちですし、同じく大事なところなのに、やっぱり目立たないので誰も注目しません。

なので、ステテコ共和国を建国して、自分がやってみようと思いました。

そして、せっせとマイノリティ側の立場に立ってこんな「読みもの」を書いているわけです。(まあ、自分がだいたいがマイノリティ側なので。)

でも、2015年から下宿(を冠したシェアハウス)をやっている割には認知度がなさすぎる気もします。

合同会社SumSumがやってます「篶竹荘」や「第2ペンギン荘」に住んでいる人は国土交通省のシェアハウスの実態調査による入居期間よりもかなり長く住んでもらえているので、普遍的な価値を提供できている感じがしていますが、住んでいる人の暮らしを第一に考えているので、その暮らしぶりなどはあまり表にだしていません。

これからもそのつもりでいますが、もうちょっと考えないといけないのかもしれません。

考えます。

 

ではでは。

◎↓↓↓長野県や松本での「暮らし」をもっと知りたい方は↓↓↓

◆テーマは「移住」「ふつうの暮らし」「日常」などです。

もうほとんど同じ人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、ちょっと違う書き方で「ふつうの暮らし」とか「日常」を主題として書いています。

併せて読んでいただけると、より長野県や松本での暮らしが立体的に知っていただけると思います。

(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。)

ご興味ありましたらのぞいてみてください。

合同会社SumSumおしらせ・読み物

→もっともカタい文章を書いています。

→文章長め。

→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになったらいいなと思い書いています。

→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」資料をあたって書いています。

篶竹荘「ブログ

「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

→ブログの中ではもっとも「素」です。

第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ

→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみるていで書いています。

→一番DIYについて書いているかもしれません。

→ちょっとおふざけしています。

→一番楽しんで書いているかもしれません。

→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)

Instagram「第2ペンギン荘

→第2ペンギン荘のInstagramです。

→女子目線の松本・浅間温泉暮らし。

Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)

→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。

→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。

→個人的な趣味を投稿して「大外れ」も多い。

→素。