序章
◆雑談
※本記事は・・・
今やネット社会―。
検索に引っかからないのは存在が無いと同じとも言える世の中であり、ちょっとやたらと本業である「下宿(と銘打ったシェアハウス)」という言葉を「松本市」「移住」などという言葉と共に散りばめてみようと思っています。
(なんか逆に検索エンジンにはじかれそうです・・・)
◆プレゼン的な?
こんにちは。
「松本市」に「移住」したい方が、気軽に引っ越せたらいいなと考えて始めた「下宿(と銘打ったシェアハウス)」、篶竹荘と第2ペンギン荘ですが、2015年の夏から始めたのでもう少しで丸7年になります。
どちらも元・下宿と元・置屋(浅間温泉で働く芸者さんの下宿)がやっていた建物で、昭和の趣ある建物をほとんどそのまま利用しています。
以前にも「シェアハウスと下宿の違いを考えてみよう。」だったり「シェエアハウスとハウスシェアの違いって?」とか「下宿についてよくある(ような気がする)Q&A」で似たようなお話をしている気もしますが、その時々で言ってることが違うかもしれないですし、今回はより「ウチの下宿(と銘打ったシェアハウス)の場合」目線で書いていくつもりです。
(その時々で言っていることが違うのは考えが変わったり、どれも正解だったするわけですので、「まあ人間ってそうだよね」くらいで捉えていただけたらと思います。本質は同じ・・・はず・・・)
うちの下宿(と銘打ったシェアハウス)はこんな感じ
◆ちょっとだけ楽しい「ふつうの暮らし」と「日常」を提供
うちはマンションとか社宅を使った大規模な下宿(と銘打ったシェアハウス)ではないですし、個人がやっていた下宿や置屋を使った下宿(と銘打ったシェアハウス)ですので、毎日誰かがパーティーを開いているとか、意識の高い人(偏見ではないです。念のため・・・)がリビングに集まってフリーランスな仕事をやっているわけではありません。
たまに餃子をみんなで作ったり、畑で採れた野菜を使って収穫祭♪・・・みたいなことはしますが、毎日の生活はとても落ち着いています。
下宿(と銘打ったシェアハウス)での暮らしは「仕事」「勉学」「遊び」などで過ごす以上の時間を過ごす場所です。
つまりはベース。日本語で言っても「基地」なのでそれでもいいです。
「自分の基地」はやっぱり安心して、落ち着ける場所じゃないとその暮らしはいずれ疲れて長続きしないと考えています。
下宿(と銘打ったシェアハウス)での日常が安心して、落ち着けるからこそ、「非日常」の部分である旅行とか、ショッピングとかカフェ巡りとか友達とごはんとかがまた違った刺激を受けることが出来るはずですし、やっぱり楽しいことでも疲れます。
その疲れを癒せる場所でありたいと考えているわけです。
それを私たちは「ふつうの暮らし」を提供すると言っています。
◆華やかさはみなさんが想像するシェアハウスよりも・・・
「ふつうの暮らしを提供する」というのは、考え出すととても難しいのですが、とても地味です。
なんて言ったって「ふつうの暮らし」ですから。
そのため、テレビや雑誌、シェアハウスのポータルサイトなどで「売り」にしているような「コミュニティが楽しめるシェアハウス」みたいな華やかさを私たちは売りにはしていません。
Instagram等の発信も「日常」が想像できるような投稿をしています。
基本となる生活はだれだって「地味」なはずなんです。
一番無理しなくていい状態な訳ですから。自然体なんです。
だから本来は住居を提供する側と言えばそれを一番に考えたいところなのですが、それだと地味なので「発信力が全くない」状態に陥ってしまいます。
そんなわけでいろいろな「ふつうの暮らし」とか「日常」から引っかかるようにとも考えてこの「読み物」を書いているのですが、それもそれでやっぱり地味です。
シェアハウスポータルサイトとかにもうちの下宿(と銘打ったシェアハウス)は登録していません。(今のところ)
なので、松本市に移住を検討している方とかも、もしかしたら私たちのページをあまり見つけてもらえていないのかもしれない。
でも、「わかる人はわかってくれるはず!この『ふつうの暮らし』の大切さを!」と思って運営しています。(これからも運営していきます)
◆日常にスパイスを散りばめる「きっかけ」づくり
「地味」「地味」言うんだったら、下宿(と銘打ったシェアハウス)内での暮らしはさぞシ~ンとしたものなんだろうか?
と言われれば決してそうではありません。
あくまでも他のシェアハウスのようにコミュニティとか何かのカテゴリーを売りにしているわけでなく日常の快適さや、会ったら挨拶しようね、お礼をちゃんとしようね、みたいな「ふつうの暮らし」を大切にしているということです。
私たち運営側はその「ふつうの暮らし」にスパイスをちょちょっと散りばめるような「きっかけ」を作りたいと考えているわけです。
例えば、みんなで畑をやるのもそうですし、たまにピザ会をやったりするのもそうです。
◆とは言っても一番大事なのは・・・
とは言え、「ふつうの暮らし」に彩が欲しい。篶竹荘や第2ペンギン荘は何をしてくれるんだろか?という温度で来られる方からすれば、「運営は何もしない」と言えます。
おんぶにだっこで住民の面倒を見るわけではないからです。
あくまで自然体で、間接的にふつうの暮らしの中に「きっかけ」を与えるのが私たちの仕事なので、仕事の内容としてもあんまり目立ちません。地味です。
結局のところ、その時のメンバーで趣味嗜好や生活時間も異なりますし、住んだ本人が楽しもうとすれば楽しい下宿(と銘打ったシェアハウス)生活になりますし、またその逆も然りです。
みんな基本的には共同生活を楽しみたくて住まわれる方ばかりですので、自分から行動してみることが大事だったりします。
なんで「下宿」?「シェアハウス」でいいじゃん
そもそも論。
◆なぜ「下宿」をやるのか?
ではなんでそんな「下宿(と銘打ったシェアハウス)」をやるに至ったのかをちょっとお話します。
私たち運営の人間もみな他県出身で移住者の一人です。
この「読み物」を書いている私自身は一度長野市に行きましたが、再度松本に戻り就職しました。
就職先では「なんで縁もゆかりもないお前がウチなんかにくるんだ!?」と(多くの人は歓迎してくれたのですが)特定の人(※)にいじめられ、それがきっかけで他の行動全てについてもいじめられるようになってしまいました。(いじめってそうやって広がっていきますよね)
つらい思い出です。
また、その後、ゲストハウスを始めたときは宿泊者に「松本が好きで何度も来ていて移住したいけどいきなり一人暮らしは不安」みたいな声を何度も聞きました。
そのころは有志で仲間を募る「ハウスシェア」はあっても、誰でも公に募集して住めるシェアハウス(下宿)が松本にはなかったのです。
そこで、私も移住で苦労した経験から「そういう人たちが移住しやすい環境を作ろう!」と思って始めたのでした。
(※田舎は排他的とか言いますが、「よそ者!」とイジメてきたのは後にも先にもその人だけです。新規採用でいきなりその人のいる職場にあたったのが運の尽きでした。皆様はウチもありますし、安心して移住してください)
◆なぜ「下宿」という言葉を使いたいのか?
移住者が住みやすいシェアハウス(下宿)を作りたいと思っていたところ、見つけたのが松本市浅間温泉にある「上條下宿」(現・篶竹荘)でした。
戦後すぐに建てられた「まさに下宿」な建物で私は一目ぼれしました。
また、大学生時代(と言ってもまだ30代なのでそんな昔じゃないです)、浅間温泉にはまだまだ「昔ながらの下宿」が多くあって、先輩の家で鍋会などをしていたのですが、長野市に住んで戻ってきて松本に戻ってきて就職・退職して久しぶりに浅間温泉に来てみたら、ほとんどなくなっていて悲しい思いをしたわけです。
浅間温泉にはもうほとんど「昔ながらの下宿」は残っていません。
どうにか「下宿」という名前も含めて守りたいと考えました。(建築学科だったのです。。)
またシェアハウス(現代)よりも、もうちょっとものとか暮らしが丁寧だったようなイメージのある下宿(過去)の時代の生活に倣って「ふつうの暮らし」を提案したいなと思ったのもあります。
さらにさらに、「シェアハウス」というものの幅がありすぎるのも違和感がありました。
先日、東京にもいつかはちょっと住んでみたいと考えて、23区内で最安の家賃っていくらなんだろう??と思って調べてみたことがあります。
その中でシェアハウスと名前の付いた施設の家賃の幅は2~10万円ほど。
10万円ほどのシェアハウスは私がイメージする、「コミュニティ」とか「コワーキング」とか「パーティ」とかがキーワードのシェアハウスでしたが、2万円のシェアハウスは「寝れればいいや」的な一軒家を細かく区分けしたような建物でした。
(その昔調べたときは渋谷区に2万5000円とかの下宿があったのになーと少し寂しく思いながら、)
シェアハウスって幅が広すぎだなーと感じました。
それなら死語になりつつある「下宿」の方が新しく誰も名付けない分、再定義(とまではおこがましいですが)できるんじゃないかと考えたのも「下宿(と銘打ったシェアハウス)」を使う理由の一つです。
◆「下宿(と銘打ったシェアハウス)」の()内はいらなくない?
「じゃあどうどうと『下宿』といいなよー」「『下宿(と銘打ったシェアハウス)』の()内は長ったらしいし余計じゃん!」となるかと思いますが、冒頭に戻ります・・・。
検索に引っかからない限りはネット社会の世の中では無いことにされてしまうのが怖いのです。。。
なんせ、発信力や派手さががない「ふつうの暮らし」を売りにしている上、「下宿」という名前だけでサイトを作ってしまうとウチは誰の目にも止まらず、つぶれてしまいます。
そうしたら私たちが「いい!」と思って提供している「ふつうの暮らし」「日常」を移住者や学生さんたちに提供できなくなってしまいます。
なので「下宿(と銘打ったシェアハウ)」と言わせていただきます。
ごめんなさい。
個性は隠さ(せ)ない
◆やろうと思えばボクだって
てことで「ふつうの暮らし」を提供している篶竹荘と第2ペンギン荘ですから、整理整頓は住民とともに心がけるようにしていますが、「洗練された生活感のないシェアハウス」みたいな感じでは全然ありません。
むしろ対極です。
「がっつり生活感のあるシェアハウス」。
だってここでこれから何年間か日常を過ごす、過ごそうと思っているんですから、使いやすいのが一番です。
やろうと思えば、ボクだってお洒落で洗練されたシェアハウスに出来たんです。自分で出来なくてもデザイナーとかに頼めば出来るはずなんです。
でもやらなかった。
それは、やっぱり「自分(運営側)」も住み込みですから、私も含めて「ふつうの暮らし」を快適に過ごしたいというのが基本にあると思います。
◆誉め言葉は「おばあちゃんち」
そんな私たちの下宿では「おばあちゃんちみたい!」が最高の誉め言葉ですし理想の「ふつうの暮らし」です。
①生活感がある。
②落ち着ける。
③近親者の家なので気を使わない。
④とは言っても他人の家なので節度をわきまえる。
この距離感が最高だと思うからです。
◆稚拙でまとまりのない文章のまま
ちょっと上でも書きましたが、運営側も住み込みですので、私も含めた住民がみんながみんな快適な「ふつうの暮らし」「日常」を下宿(と銘打ったシェアハウス)送りたいのです。
そして、当然ですが「住民」として考えると私が一番古株ということになります。
個性に合うあわないは当然ですが、個性を隠して大多数に訴求するお洒落で洗練された下宿(と銘打ったシェアハウス)をやろうと思えばできるのかもしれませんが、それでは私が快適じゃありません。
それに、いずれボロがでて、お洒落で洗練された下宿(と銘打ったシェアハウス)だと思って来てくれた住民の方にも申し訳が立ちません。
お互いに不幸です。
そんなわけで、この「読み物」では敢えてまとまりなく書き殴ったのを載せるようにしています。(本当は編集するのが面倒くさいし、編集能力も無い)
その方が編集の余地を与えませんのでより個性が文章に乗っかるんじゃないかと考えているからです。
結果、「こいつ無理だわー」と多くのお客さんを逃しているかもしれませんが、地球は広いですからきっと誰かは「ここだ!探していたのは!」と思ってくれる方がいると思っています。
そうやって住んでくれた方なら、みんながみんな快適な「ふつうの暮らし」「日常」を享受できるんじゃないかな、と考えています。
もし、「ここだ!探していたのは!」な人が、運よくこちらのページにたどり着きまして、移住や松本での生活に興味がありましたらなんでもご相談ください。
「仕事ってあるんですか?」とかでもいいですよ。
それでは、みなさまこれからも「ふつうの暮らし」が快適になる(かもしれない)「読み物」をこれからも書いていくつもりですので、読んでいただけたら最高です。
よろしくお願いします。
それではー。