
↑浅間温泉のふたつある裏山(御殿山・大音寺山)のうち大音寺山頂上付近の景色です。
◎下宿
大学生から長野に移り住み、それからずっと長野に住んでいるのですが。
当時(とは言ってもすっかり21世紀になっていたのですが・・・)と比べても下宿が減ってきているのをひしひしと感じます。
逆に元下宿だったのをシェアハウスと言い換えたりしているところもちらほらと。
昔民宿だったところがペンションと名乗ったり、ペンションだったところがゲストハウスと言い換えるのと似ています。
下宿もシェアハウスもどちらも一人暮らしより人間味のある生活が送れるのが魅力的だと考えています。
さてそんな大好きな下宿が減ってきている前に、大学生当時の下宿の思い出を描いてみようと思います。
※今回は玄関が共通な場合のことを指すことにします。食事提供の有無は無関係です。
◎女鳥羽川沿いの下宿(松本市)
下宿と言っても大規模な学生下宿で、鉄筋コンクリートの大掛かりなものでした。友人が住んでいたので何度か訪れたことがあります。食堂も学食のような広さでそこがラウンジのようにも使われている感じです。
大きな玄関には下駄箱がならび、無造作に靴が突っ込まれています。
雰囲気は病院。クリーム色のビニル床タイルは廊下だけでなく室内もそのまま同じ仕様です。
一番の思い出は節分の日。鬼に扮して山ほどの豆を持ち、友人宅を襲撃して部屋を豆だらけにして無病息災を願う・・・といった遊びをしていたのですが、その時に訪れた感じです。
「いつまでたっても部屋から豆がでてくる」と言われたのを覚えています。
ごめんなさい。
◎トキワ荘(松本市)
浅間温泉3丁目にあった下宿です。木造二階建て。間口が狭く、東西に奥行きの長い土地に下宿が建っていました。部屋は全室南向き。
大学卒業後何年かたって懐かしくて見に行った時にはおしゃれなアパートになっていました。
広い廊下が北側に延び、そこに流しやなんかが並んでいるTHE下宿ともいえる建物。部屋は四畳半が入口から縦につながっていてほぼ九畳間といった感じです。
でも、間を仕切れるので冬の寒い時期などは暖房などに便利だったような気がします。
ここには先輩が住んでいて、冬に鍋会などをやっていました。
当時は横田に住んでいたので浅間温泉までのゆるやかな上り坂が永遠のように感じました。
◎原下宿(伊那市か南箕輪村)
「滑走路」と呼ばれる信州大学農学部から一直線に登る農道の先にみんながハラゲと呼ぶ原下宿がありました。
木造平屋の長屋のような建物が並び、それぞれの棟の廊下の端にトイレがあったのを覚えていますが、風呂はどうなっていたのかわかりません。
そこにサークルの先輩方がやまほど住んでいました。よくあるサークルの中で先輩から後輩に受け継がれる下宿先といった感じです。
ここでもよく鍋会をやっていたのですが、今は老朽化のため、取り壊されなくなっているとのこと。
◎中原寮(南箕輪村)
中原寮は信州大学農学部の学生寮。薄暗い学校の昇降口のような玄関を入ると部屋が並んでいます。
寝台列車のような、映画「コクリコ坂」に出てくるような建付けのシステマチックなベッドが細長い部屋にあり、窓側には机がありました。
真夜中に訪れて酒を飲んでいたのですが、部屋どうしの間仕切りはベニヤ板一枚。
となりの声は丸聞こえ・・・というかベニヤ板に大きな穴が開いていたので「めぞん一刻」の四谷さんのように顔くらいだせる感じでした。
掃きだめ・・・無法地帯・・・そんなことを感じましたが、いまでは貴重な体験だったと思っています。
◎他にもどんどん思い出してきました。
そういえば、弟も女鳥羽川沿いの違う大規模下宿に住んでいましたし、サークルの後輩も住んでいた学祭でやたらと安くて、やたらうまいたこ焼きを売っている「下宿・村山荘」。そういえば浅間温泉の球場の方の「くるみ荘」も友達が住んでいました。
一部ではまだ残っているところもあるようですが、下宿屋もけっこう手間暇かかりますし、初めて一人暮らしする学生の第二の父母ともいえる存在になるわけなので尚のことです。
おじちゃん、おばちゃんだって年をとって、ご飯の賄いをやめたり、下宿そのものを廃業したりするのは仕方がない事です。
これが飲食店ならば一つ閉まれば二つ開店する、みたいな循環があるのでしょうけど、下宿屋さんはそのレトロな形態からか新規で始める人が少ないので減る一方です。
私は当時はアパート暮らしだったので、学生時代しかできない「下宿暮らし」もちょっとしてみたかったかも、と思っています。(その思いから今下宿を自ら立ち上げて、そして住んでるのかもしれません。。。)
そんなただの思い出話でした!
ではでは~。
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