野菜品目別の所得―「農的暮らし」は収入でなく充実度で測る?

◎野菜の種類別の所得について調べてみました。

「農的暮らし」に興味があります。

と、言いますか、60㎡ほどの畑を借りて7~8年野菜を育てていますのですでに「農的暮らし」をしていると言っていいかもしれません。

一方、本業として、、と言いますか農業で収入を多かれ少なかれ得ようと思ったとしたら、はたして何を育てればどのくらい収入を得られるのでしょう?

だいぶ前になりますが、そんなことを調べたことがあるので、改めて当時のデータ(をどこで見たのか探してみて)紹介して行きたいと思います。

◆半農半Xと兼業農家と専業農家

その前に、「半農半X」「兼業農家」「専業農家」の違いについてちょっとだけおさらいしておきます。

以前、私も気になって調べたことがあり、「半農半Xってみんな何やってるの?兼業農家と違う?」で書きましたが、簡単に言いますと、

半農半X」→農業を食べるためにやり、金銭的収入は他で得る。

兼業農家」→農業で収入があるも、世帯のうち誰かは他で働いている。

専業農家」→農業の収入だけで暮らしている。

です。

特に「半農半X」と「兼業農家」の違いがよく分からないので改めて書いておきます。

「農的暮らし」は生活の中に「農」がほんの一部でも入っていれば当てはまるので、「半農半X」でも「兼業農家」でも「専業農家」でも「農的暮らし」と言えるでしょう。

◆データの根拠は農林水産省の平成19年のデータ。ちょっと古いです。

さて、言葉の定義的なことは良しとしまして、農業をすることによって、どのくらいの広さで、どのくらいの時間働けばどのくらいの収入が得られるのかについてです。

だいぶ前に見かけたことが合ったのですが、ようやく見つけました。

データは農林水産省「農業経営統計調査」内の「品目別経営統計」からです。

平成19年に調査を辞めてしまっているので古い統計になりますが、野菜の価格がここ10年で二倍になったとか半分になったとかではありませんので、十分参考になるかと思いますので、このデータを使ってまとめてみます。

◆(注意)ちなみに合同会社SumSumの本業は。。。

ちなみに、ここでちょっと話が逸れますが、合同会社SumSumの「読み物」では、こんな感じで「小屋暮らし」「二拠点生活」「農的暮らし」や「移住」「まちづくり」っぽいことなどテーマがばらばらな感じの「読み物」を無責任に書きなぐっているわけですが。。

合同会社SumSum本業は「下宿・シェアハウス」屋さんです。

下宿・シェアハウス 浅間温泉 篶竹荘」と「第2ペンギン荘」という施設を長野県松本市の中心市街地にほどちかい温泉街「浅間温泉」にて運営しています。

松本へ移住したい、移住してきた方を中心に、気軽に引っ越してこれるように始めましたが、どちらも昭和中ごろに建てられた下宿の建物を利用しているので、レトロな暮らしをしてみたい社会人の方や学生さんにも最近は人気です。

ヘイシャとしましては多種多様な趣味嗜好がある現代に起きまして、みんながみんな「ちょっと楽しいふつうの暮らし」が送れたらいいなと思って下宿・シェアハウスをやっているのですが、吹けば飛ぶような零細企業。

いや、企業というのもおこがましいほどの会社です。

いやいやいや。会社というのもおこがましいです。

むしろなんで法人化しちゃったのか今ではよく覚えていません。。

と、まあ、そんな小さな会社が物理的に「ふつうの暮らし」を提案できることと言ったら松本に移住したい方たちに「ふつうの暮らし」を提供する。。。くらいなのです。

そこで、私たちの興味の範疇ではありますが、「こんなのが『ふつうの暮らし』になったら面白そうじゃん?」みたいなことをこちらの「読み物」に書いてみたら、誰かが行動を起こすきっかけになるかもしれないと思ったのです。

書いていることは、大して根拠のあるデータをもとに書いているわけではございません。

ぼーっと中山霊園やイオンモール松本の椅子に「暇だなー」と座っているときに思いついたような話を無責任に書きなぐっているだけです。

それでも「こんな考え方があったのか」とか「なるほど、自分で詳細を調べてみよう」みたいなきっかけになるんじゃないかと曲がりなりにも思って書いています。

つまり「下宿・シェアハウス」では賄えない「ちょっと楽しいふつうの暮らし」の提供を(無責任な)アイデアだけ出してみようってことです。

ってことで本業とはズレているようで「ふつうの暮らし」の提供という部分で一貫させているつもりです。

そんなわけで今回は「農的暮らし」における収入面について考えていきたいと思います。

よろしくお願いします。

◆野菜の品目別で自給換算

はい。話戻します。

一応、合同会社SumSum内の「読み物」(ブログ)ですので本業の紹介をさせてもらいました。

一応、バラバラなこと(今回は農業での収入について)書いていますが、テーマとしては一貫しているんだよーってことが言いたかったのです。

そんなわけで、さきほどの「農林水産省の品目別経営統計(平成19年)」から拾ってきた数値をまとめたのがこちらです↓↓↓↓↓

いかがでしょうか?

こうやって見ると、何を育てれば、どのくらい働いて、どのくらい収入があるのかが一目瞭然化と思います。

そもそも以前、こちらを調べたとき、友人が脱サラして農家になりたいと長野県かなんかの就農支援の説明会に行った時に「『農業が初めての人はナスかキュウリかピーマンから始めた方が収入が安定する』って言われた」と言っていたことから気になって調べてみたのです。

表の黄色で網掛けしている部分は所得ベスト5と自給換算1000円/時間以上のものですが、たしかに、ナス、キュウリ、ピーマンは野菜たちを商品としてみたら、コスパのいい野菜になりそうです。

◆農家として食べていくには4反(40a)が目安か?

上の表は10a(1000㎡=1反)あたりの所得です。

コスパのいいキュウリ、ナス、ピーマン、大玉トマトあたりで年間所得が100万円前後。

サラリーマンの平均所得あたりの400万円を専業農家として年間で稼ぎ出すには40a(4000㎡=4反)くらいが必要なことが分かります。

面積が4倍になったからと言って、労働時間は4倍にはならないはずですから現実的な面積がこのあたりなんだと思います。

厚生労働省「労働統計要覧」によりますとサラリーマンの年間労働時間は2000時間前後。

経済はうまくできているはずですから、専業農家として40aの畑を耕し、サラリーマンクラスの収入を得るには、おそらく同じくらいの労働時間となるはずでしょう。

ただ、農業のリスクとして豊作・不作があります。豊作でも収入は落ち、不作でも落ちます。そういったリスクがあります。

でも、サラリーマンもクビになるリスクがありますから、そのあたりはあまり気にしなくていい気もします。

要は「何が自分に向いているか」で職業を選び、収入を得るかなんじゃないでしょうか。

◆一方「半農半X」は収入で測れない充実度

一方、「農的暮らし」の中で「兼業農家」「専業農家」と一線を画する「半農半X」。

こちらは「農的暮らし」による収入があるに越したことはありませんが、基本的には「食べるため」の農業ですから、収入というより、新鮮な野菜が食べれる喜びや育てる愉しみなどが農業をやる活力になるでしょう。

こういった場合は「自給自足に必要な畑と田んぼの面積は?」でも書いた通り、半農半Xとして到達したい目標は「自給自足」なはずです。

こちらは兼業農家や専業農家など農業でまとまった収入を得るために40a(4反)必要なのに対して5a(500㎡=0.5反)という計算結果になっています。

それも、鶏(たんぱく源)や主食(米・炭水化物)も含めて必要な面積になります。

自給自足のための農業なので、少量多品目ですので労働時間は計算できませんでした。おそらく少量生産ですので効率の面ではすごく悪いと考えられます。

ただ、半農半Xは「生きがい」とか「本業の息抜き」で「食べ物も得られる」みたいな考え方ですので、労働時間に対する収入とか、野菜を買わないで済んで浮いたお金の分とかでは測れないのだと思います。

私もずっと畑をやっていますが、労働時間で考えたら夏期などは毎朝畑に通っているので買った方がコスパ的にはずっといいと思っています。

それでも何年もやっているのは、お金じゃない得るものがあるからです。

 

◆まとめ

ということで今回は「農的暮らし」を収入(所得?言葉の違いがよく分かりません・・・)の面で切り取って見てみました。

経済と言いますかモノとかサービスの値段とかはよくできているようで、農業における労働時間に対する所得は、サラリーマンと大きな差は無いような気がしました。

あとは倒産とかクビになるリスクか、天候によるリスクかなどのリスクの違いかと思います。

また、そんな金銭的な視点から一線を画す「半農半X」という別概念が「農的暮らし」にはあるので、他で収入を得て、金銭的ではない「農的暮らし」をするのも一つの考え方なのだと思います。

 

と、まあこんな感じで「読み物」を書いていますが、松本や長野県へ移住を考えている方などで、どんな暮らしなのか見てみたい方や、このノリで他の記事も読んでみたい変わった方などおられましたら、いろいろなブログをやっていますので↓↓↓↓↓をご参考に、のぞいてみてください。

移住を検討されている方は「篶竹荘」か「第2ペンギン荘」のブログが一番、松本での日常を反映しているかと思います。

あまりに日常すぎて、みんなの信州暮らしへのあこがれを打ち砕きそうな気がしないでもありませんが。。。そんなリアルな「ふつうの暮らし」も含めて見ていただけたら実際に住んだ時に幻滅しないで済むと思います。

ご参考までに。

それではー。

◎違った雰囲気で長野県や松本を知りたい方は。。

◆テーマは「移住」「ふつうの暮らし」「日常」などです。

篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。

同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。

併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。

(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)

合同会社SumSumおしらせ・読み物

→もっともカタい文章を書いています。

→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。

→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。

→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。

篶竹荘「ブログ

「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

→ブログの中ではもっとも「素」です。

第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ

→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。

→一番DIYについて書いているかもしれません。

→ちょっとおふざけしています。

→一番楽しんで書いているかもしれません。

→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)

▶Instagram「第2ペンギン荘

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→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。

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→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。

→個人的な趣味を投稿するあまり「大外れ」することも。