衣食住のシェアリング。下宿とシェアハウスは古くて新しい住居の形。定着してほしい。

◎いろいろあるシェアリングエコノミー

◆シェアリングエコノミー

移動、物、空間などシェアが流行っていますね。

もろもろシェアする関連分野のことをまとめて「シェアリングエコノミー」って言うみたいです。

シェアすれば金銭的にも環境的にも効率よく資源を使えるので(地球も含めて)みんなお得な気がします。

ちょっと生きていくうえで根本的に必要な「衣」「食」「住」についてどんなものがあるのか見てみようと思い立ちました。

◆「衣」

「衣」って言うとシェアなんかしてたっけ?

と思うかもしれませんが、リサイクルショップやメルカリなどのフリマサイト、衣類のレンタルサービスなどを見れば結構あるんだなと思いました。

特に、冠婚葬祭系の衣類なんて一生に数回着る程度ですからレンタルがあるなら全然レンタルでいい気がしますし、普段着る服も、サイズが変わったり、趣味が変わり、不要ならリサイクルショップなどに売り、新しいものを購入すれば荷物も多くならずに済みそうです。

衣類って放っておくと何年も着なくなった服がいつまでもクローゼットに掛けられたままになりつつ、邪魔だけど処分するのももったいない、、となりがちなので、衣類のシェアはもっと定着してくれたらいいなと感じました。

昔からある衣類系のシェアだとたまに古い布団屋さんなどに「貸し布団」とかって書いてあったりしますね。

布団だって来客用のものは人が泊まりに来たとき以外不要の長物なので、貸し布団だって現代のサービスであってもいいような気もします。

ともあれ、近年も「衣」に関しては新しいサービスも生まれ、シェアする需要と供給が整っている印象です。

◆「食」

一方、「食」のシェアを調べてみたのですが、あまり見当たりません。

「シェアリングエコノミー」と検索してみると、新しいシェアのビジネスの一覧みたいなのが見れるのですが、「食」はぽっかり空いている穴のようにありません。

以前からある「食」のシェアで考えてみると市民農園とかがいい例なんじゃないかと思っています。

これは「空間」のシェアなのでコワーキングスペースとかそっちの分野なのかもしれませんが、食糧を作るための土地を個人が使いやすい大きさに区分けした市民農園は食のシェアとも考えられます。

市民農園内や近所でもまるっきり同じ野菜などを育てているわけではないので、豊作だった時はお裾分けなどをするはずなので、そこも含めてシェアリングエコノミー。

ただ、いわゆる新サービスなどの観点から見たシェアリングエコノミーとして「食」の分野はまだ確立したシステムがあるような感じではありませんでした。

これからありえそうな食のシェアリングエコノミーは棚田オーナー制度みたいなのが来そうな気がしています。

畑オーナー制度」みたいな。

野菜の自給自足がある程度可能になる1人50㎡くらいを目安にオーナー制度みたいな感じで年3~5万円くらいを「出資」し、1町部(10000㎡)くらいを1単位として、1人専属の管理者が付き、苗植え、草刈り、収穫などの年に数回畑を手伝うことで、月に数回季節の野菜が定期的に送られてくる・・・みたいな。。

これは「食」の近代的なシェアリングサービスと言えるのではないでしょうか??

◆「住」

「住」を空間として考えると、コワーキングスペースやエアビーなどがわりと新しいサービスですが、空間のシェアは公共施設を考えれば図書館や公民館など昔からあるわけで、キャンプ場なんかも野営する場所をシェアするんだからシェアリングエコノミーと考えてもいいんじゃないかと思います。

いや、拡大解釈すぎるかも。。

一方、「住」をそのまんまの意味、「暮らす場所」として考えてみると、壁を共有する、マンション、長屋とか、賃貸住宅自体も「住」のシェアと言えそうです。

そんななか、「住」に関して言えば「シェア」がいろいろなサービスに広がる前に流行り始めたものとして「シェアハウス」が代表格なのではないでしょうか。

シェアリングエコノミーの先駆けとも言えるような存在な気がします。

賃貸マンションとかアパートも十分「シェア」なわけですが、より共有する空間を増やしたのがシェアハウスです。

シェアハウス自体も賃貸住宅と同様に住空間を借りる意味では同じですが、借りた上で台所やトイレ、浴室などを住民同士で共有するわけなので、シェアofシェアと言えそうです。

◎いろいろあるシェアリングエコノミー

◆下宿屋的観点から見ると。。

ヘイシャの本業は下宿屋さん(ほぼシェアハウス屋さん)なのでその観点からシェアリングエコノミーを見ると、シェアすることはいろいろ効率がいいシステムな気がするので、一時の流行にならずにシェアハウスもイチ住居の形として定着してほしい、と思っています。

いつの数字だか忘れましたが、国内のシェアハウスは5000軒くらいだそうです。

各施設に10人が住んでいたとしても全国に50,000人。100人住んでても50万人しかシェアハウスに住んでいません。

これではいわゆる暮らす場所の一つの選択肢とはまだまだ言えないような気がします。

◆生涯未婚率が上がっている。

生涯未婚率は男性5人に1人、女性10人に1人な割合だそうです。

1人暮らしの人が増えているわけです。

1人暮らしの人の選択肢としては(1人暮らしでなくてもですが)、これまでは賃貸住宅か持ち家しかなかったわけです。

でも、1人世帯からすれば、必ず水回り(台所、トイレ、風呂)などが付いてくる賃貸住宅や持ち家はそれらの設備があるぶん、住居費もかさむわけですので、必ずしも自分専用のものがなくてもいいのではないでしょうか。

四六時中、台所を使っているわけでもないでしょうし。

そういった観点から例えば4人に一つの水回りとか24時間使うわけでない設備関連をシェアすることで家賃などの住居費を抑えたシェアハウスのような賃貸の需要が伸びてくるんじゃないかと思うのです。

また、まとまった人数で住むことによるメリットもたくさんありそうです。

(人間関係が煩わしいなどのデメリットもありますが、そこはプライベート空間を充実させるなどして解決できるような気がします)

◆シェアハウスの現状

ただ、現状、高齢者向けや家族向けのシェアハウスはあるにはあるようですが、一般的にはまだまだ利用者は2~30代が多いと思われます。

それらの施設は5~60代、それ以上がが住むような雰囲気ではまだありません。

現在、利用している2~30代の方々が5~60代になるころには、シェアハウスが住居の形として一般化しているかもしれないので、これから年齢層が高めのシェアハウスも増えてくるんじゃないかと予想している次第です。

◆シェアハウス・下宿が賃貸の一つの形として一般化するだろうか。

会社的(合同会社SumSum的)には、建物を所有してみんなに借りてもらうのが業務なのですが、個人的には持ち家よりも賃貸住宅の方が気軽でいいんじゃないかなと思っています。

(個人的に賃貸住宅の方がいいと思っているので、いいと思うものをみんなに使ってもらおうと思い会社では所有している・・・というなんとも複雑な状態なのです)

だって、賃貸の方が気軽に引っ越せますし、このご時世、ローン組むのもそうですしし、人口も減って地価とか下落しそうですし、空き家もどんどん増えていて、いざ、持ち家を売らざるを得ない状態になったとき二束三文とかになりそうな雰囲気ぷんぷんしてないでしょうか?

所有はリスクが高すぎる気がします。

そんなリスクをヘイシャを含めてシェアハウスや下宿屋さんをやっている人たちっや、アパート、マンションなどの不動産賃貸業をやっている人たちがリスクを背負って家を貸してくれているわけです。

しかも、サラリーマンの不動産副業とかが流行っているおかげで過剰供給状態で探せば安くていい所もたくさん見つかりそうなこのご時世。

住み手側はどんどん利用して安くお得に借りちゃえばいいと思うのです。

 

そんな借り手市場な中で、まだまだ隠れた需要があると思われるシェアハウスと下宿。

いかに一般的な賃貸住宅の形として定着するかで、今後の真価が問われているような気がしています。

シェアハウス・下宿はデメリットもありますがそれを越えるような(越えてほしい)メリットが多々あります。

それはアパートでも、持ち家でもメリット・デメリットがありますから同じです。

要はどれだけデメリットを少なくしてメリットを大きくするかではないでしょうか。

古くて新しい形としてのシェアハウス。個人的には「下宿」の名前の方が好みですが、シェアハウスって名前ももはや「若者がまとまって住んでるところ」のイメージが定着しすぎちゃって、違う言葉が生まれないかなとも思ったりしてます。

ともあれ、衣食住、すべての分野に広がっているシェアリングエコノミー。

これからどんな新しいサービスが生まれるのかちょっと楽しみだったりします。

ではでは。

◎↓↓↓カタい話じゃなくて長野や松本での「暮らし」をのぞいてみたい方は↓↓↓

◆松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」「日常」を見てみたい。

篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。

同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。

併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。

(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)

合同会社SumSumおしらせ・読み物

→もっともカタい文章を書いています。

→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。

→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。

→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。

篶竹荘「ブログ

「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

→ブログの中ではもっとも「素」です。

第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ

→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。

→一番DIYについて書いているかもしれません。

→ちょっとおふざけしています。

→一番楽しんで書いているかもしれません。

→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)

▶Instagram「第2ペンギン荘

→第2ペンギン荘のInstagramです。

→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。

Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)

→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。

→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。

→個人的な趣味を投稿するあまり「大外れ」することも。