◆トキワ荘を事例として。
アーティストインレジデンス。AIRとも言うらしいです。
全然知らなかったのですが、ひょんなことから調べてみるとAIR_Jみたいなサイトがあったりして、日本でもそれぞれの街や地域にアーティストを招待して作品を作ってもらう・・・みたいな流れが来てるんですね。
以前に「温泉街とアーティストの親和性」みたいな記事を書いてみたりしましたが、今回は街×アーティストではなく、特定の建物×アーティストについて考えてみます。
アーティストと言ってもいい漫画家が集まって住んでいた建物で「トキワ荘」ってのがありますね。
ある意味、アーティストインレジデンスの最も有名な事例かもしれません。
トキワ荘は東京都豊島区にあった木賃アパートで今は再現された建物が同じく豊島区に建てられていて、マンガミュージアムになっています。
AIR_Jを見てみると自治体によっては古い市営住宅などを改修してアーティストインレジデンスのの施設にしたりしているようですが、トキワ荘に漫画家が多く集まったように、そういった感じの”ほどよい距離感”の場所で創作活動をするのがお互いが切磋琢磨でき、ほどよい刺激を得て、自分の糧にする・・・と言う意味で親和性が高いんじゃないかと思ったりします。
せっかく普段創作活動をしている場所から離れてAIRするわけですから、新たな刺激をもらったりするには、その地域の風土を感じるというだけでなく、他のアーティストとの交流を通しても刺激をもらったら新しい化学反応がおこるかもしれないので。
そんなわけで木賃アパートみたいな建物ってAIRに向いているんじゃないかと思ったわけです。
合同会社SumSumでは長野県松本市の温泉街・浅間温泉の地で「篶竹荘」と「第2ペンギン荘」というシェアハウス(下宿)をやっているのですが、言わばシェアハウス未満、アパート以上の隣人との付き合いあたりがAIRには向いているんじゃないか・・・と。
そうなると木賃アパートや隣家が近い平屋の市営住宅的な建物が向いている気がするのです。
木賃アパートは1950年代の人口が都市部に密集していく時代に多く建てられた民間のアパート。共同台所・トイレで風呂は銭湯を利用。部屋は個室・・・と言った感じで、住民同士は共用スペースを利用することでほどよい距離感の関係が形成されてきました。
平屋タイプの市営住宅は公営のアパートでゼロの所に作られた人口の村みたいな形で集落がつくられ、現代版長屋といったかたちの住宅が立ち並ぶ感じの建物群で、隣家との距離が近いことで普通のアパート、一軒家よりも隣人同士との距離感が近かったと考えられます。
このあたりの距離感がAIRに適していると思うのです。
市営住宅の場合は行政の力が多く必要ですが、まずは民間と行政との協働で・・・とかと考えると、木賃アパートとか長屋あたりからAIRを始めるのがいいかもしれません。
木賃アパートや長屋を一群として借り上げ、そこに複数のアーティストに住んでもあると言ったような感じです。
完璧に集中できる一人だけのAIRも良いかもしれませんが、こういった集まって住むタイプのAIRも必要です。
アーティストがあの建物には何人も住んでる・・・みたいな感じは、本当にトキワ荘みたいな感じです。
あそこに相談に行けばなにかしら解決する・・・とトキワ荘は言われていたように、アーティストが集まっている・・・というのはなにかしらのアドバンテージになるような気がしています。
そんなわけでAIRは木賃アパート、長屋、平屋タイプの市営住宅あたりが向いているんじゃないか・・・みたいな話をしてみました。
付け焼刃です。
だってAIRについて調べ始めたのは昨日あたりからなので。
言葉だけは知っていましたが、日本でも結構な流れが来ていることは知りませんでした。
こんなワクワクしそうなことが、こんなにも浸透し始めていたんですね!!
全国各地で「〇〇芸術祭」みたいなことも開かれていますし。
アートは心を豊かにしてくれる気がします。
もっと全国的に広がれば楽しそうですね!・・・と思ったりしましたよ!
~ほかにも記事書いています!~
合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。
→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。
篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。
第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。
→調子に乗ってラインスタンプも作りました。
Instagram「第2ペンギン荘」
Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」