温泉街とアーティストの親和性

◆温泉街とアーティスト

温泉街に行くとだいたい有名な歌人の歌碑があったり、だれだれが投宿した宿ですって売りにしていたりすることがあります。

温泉街は昔から文人墨客にの逗留地として愛されていました。

なんで、当時の作家は温泉地に投宿して作家活動をしていたのかな?家でもいいじゃん!・・・なんて思って調べてみたのですが、出版社の缶詰として利用されたり、都会の喧騒を離れて創作活動に没頭するためだったり、転地効果といって、旅先に行くことによって集中力を高めるためだったりしたらしいです。

当然、創作活動で疲れた体を好きな時に好きなだけ癒せるというのも温泉地が選ばれた理由だと思われます。

まあ、これらは人々の往来が自由化された明治期以降のお話らしいですが、そうは言っても100年以上は創作活動と言ったら温泉地が付きものだったわけです。

作家と言えば創作活動をするという意味でアーティストです。

温泉地は宿泊客を受け入れる街ですから、よそ者を受け入れやすい土壌とも言えます。

一方、日本ではまだまだですが、欧米では自治体のお金を使い、アーティストを招聘するようなアーティストインレジデンスというのも盛んに行われています。

このアーティストインレジデンス、もしかしたら温泉地ってものすごく親和性が高いんじゃないかと思いましたので、勢いで書き始めてみたってわけです。

日本には温泉がたくさんありますが、それでも温泉街の中に暮らしているよりも、ふつうの街に住んでいる人たちが大半です。

ある意味、温泉地は非日常の存在。転地効果も期待できますし、普段の創作活動では思いつかない新しい発想が生まれそうな気がしないでもありません。

◆松本市街地の温泉地

そんなことを思って、温泉地でアーティストを招聘しているようなことってあるのかな?と思い調べたら結構ありました。

道後温泉(愛媛県)・・・「道後アート

三谷温泉(愛知県)・・・三谷温泉アートプロジェクト「ととのう美術館

美作三湯(湯原温泉、奥津温泉、湯郷温泉)(岡山県)・・・「美作三湯芸術温度

これらは単に温泉×アートって感じなので、アーティストインレジデンスとは違うかもしれませんが、全国のアーティストインレジデンスの募集を調べられるAIR_Jというサイトがあるのですね!

我らが長野県だと辰野町大町市大鹿村など結構いろんなところでやってるんですね!シラナカッタです!!

でも、温泉×アートがあって、アーティストインレジデンスが日本でも広がってきてるってことは温泉街×アーティストインレジデンスももうすぐそこまで来ているような気がします。

たとえば松本市には中心市街地に近いのに浅間温泉、美ヶ原温泉、横田温泉と3つの温泉街があります。

近くにある大きな公共施設だと、総合体育館、県民文化ホール、松本市営球場、かりがねサッカー場、あがたの森あたりも範囲に入るかと思います。この松本市の東山エリアと言われるところで芸術祭なんかをしたらちょっと面白そう。

岡山の名前をパクるなら「松本東山三湯芸術祭」みたいな感じです。

そしてこれらの温泉街でアーティストインレジデンスをやるのです。

松本市街地に近いこれらの温泉街は何がいいかって言うと、市街地に近いからこそ、住宅地としての側面を持っているということです。温泉に入ることもできる上、どちらかと言ったら「訪れる」ではなく「住む」が実現できる温泉街。それでいて、ふだんの暮らしとは違う温泉というスパイスがある・・・。

アーティストインレジデンスとしてのポテンシャル、けっこうあるんじゃないでしょうか?

今回は温泉街とアーティストの親和性について書いてみました。

浅間温泉がアートの街になる。結構、いいかもしれない。。。

~ほかにも記事書いています!~

▶合同会社SumSumおしらせ・読み物

→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。

→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

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「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

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