下宿やシェアハウスを「共『有』住宅」と言いたい。

◎(家族以外の)「みんなで住む」がもっとふつうになるように。

みんなで協力して住む」のは同じ地域に住む人たちにとって当たり前のことでした。

でも最近は、町会入るの止めたり、地域の催しが中止になったりしてどんどん人間関係が希薄になっています。

町会では不毛な集まりが多々あったりして面倒くさいので、現代の人たちの暮らしにはあっていないのかもしれません。

そもそも好きでその地域に住んでいる人にとっては「地域をよくする活動」はやりがいのあるものかもしれませんが、たまたまその地域に住んでいる人にとっては「地域をよくする活動」は正直どーでもいいのかもしれません。

そんな地域の人間関係が希薄になっていく昨今、人とのつながりを重視した「シェアハウス」が人気になりました。

地域活動が廃れていく流れとは真逆です。

どうしてでしょう?

おそらくみんな人とのつながりは変わらず求めているけれど、たまたま「偶然に同じ地域に住んでいるだけ」の集まりには魅力を感じず(廃れ)、「●●の人集まれ!」的に集まったシェアハウスには気が合う人が多くなる傾向になるため(人気になるの)でしょう。

それなら地域にまで●●の人集まれ!」を広げればいいんじゃないかと思うわけです。

「シェアハウス」から地域全体に広がって、シェアハウスを楽しくしようと思っている人が地域も楽しくしようとする。

そうすればもっと住みよい街になるんじゃないかと思うのです。

・・・・が!!!

「シェアハウス」って名前にどんなイメージを持つでしょうか?

なんか20代から30代前半くらいの人が住むところってイメージが無いでしょうか??

(家族でもない人たちが)「みんなで協力して楽しく暮らす」というシェアハウスの考え方はとっても素晴らしいと思うのです。

・・・・が!!!

なんかシェアハウスに定着してしまったイメージによって自らの首を絞めていて、「みんなで住む」という考え方がこれ以上、色々な世代に広がらない一因になっている気がしないでもないのです。

◆シェアハウスという名前

「みんなで住む」と言えば「シェアハウス」がまず思いつきます。

それだけ「シェアハウス」の言葉が定着したということかと思いますが、一方で「若者が住むところ」みたいなイメージも定着してしまってはいないでしょうか?

実際にはシングルマザーが住む用のシェアハウス、、などジャンル分けした様々なシェアハウスがあるみたいなのですが、それでもやっぱり一般的な解釈としては「若者が住むところ」。

このイメージを払しょくするにはシェアハウスという名前が定着しすぎてしまった感があります。

◆下宿という名前

じゃあ似たような言葉で「下宿」というのはどうでしょうか?

下宿もシェアハウスも同じような建物を指します。

ヘイシャのやっている「篶竹荘」や「第2ペンギン荘」も周りにはシェアハウスとして認識されていますが「下宿」と言い張っています。

シェアハウスも下宿も同様に、個室以外の施設を住民たちのパブリックスペースとしていることが特徴で、水回りなどの設備を集中して設置していることから、アパートなどの家賃と比べて安価で広く家を借りることができます。

また、住民同士の距離が近いことも特徴です。

でも、「下宿」という使い古された名称が、新しい定義づけをしようとしている「みんなで住む」施設を指す言葉になりえるのでしょうか??

なんか「下宿」には昭和感がプンプンします。

私はそんな昭和感が好きで「下宿」と言っているのですが、もっと「みんなで協力して住む」という暮らし方が広がってほしい、そのための施設のキャッチ―な名称が欲しい・・・という考え方からすると「下宿」は合っていないのかもしれません。。

◆じゃあ「共同住宅」は?

じゃあ、みんなで同じ建物に住むんだから「共同住宅」でいいじゃんともなりますが、それはそれで共同住宅はすでにアパート、マンション、団地などを指す言葉なので使いまわしたら混乱してしまいます。

本当は「みんなで協力して楽しく暮らす」施設に対しての名称を考えているわけですので、「協同」住宅でもいいんじゃないかと思っているのですが、共同住宅と似ていてなんだかややこしそうです。。。

◆しっくりこない。。

というわけで、なんだかしっくりこないわけです。

「シェアハウス」という名前は「家族以外の人たちで一緒に住む」という考え方を広げてくれましたが、同時に「若者が住むところ」というイメージも一緒に広げてしまいました。

シェアハウスの功罪」ってやつでしょうか?

現代は、結婚する人たちも少なくなってきていますし、シングルマザーの問題や高齢の一人暮らしの問題やなんかも取りだたされています。

そういった人たちだって、孤独に苦労して必ずしも一人暮らししたいわけじゃないのだと思うわけです。

結婚はしたくない(できない)けれど、そんな人たちが集まって楽しく暮らしたい。

シングルマザーで子育てが大変だけど、同じような人たちが集まって協力し合って暮らせたらもっと楽しく生活できるかも。。。

50代で一人暮らしだけれど、老後の不安もあるし、誰かとすめるなら何かと安心・・・。

みたいに考えている人は少なくないと思うのです。

てことで「シェアハウス」の「家族以外の人たちで一緒に住む」というのをそのままに「若者が住むところ」を払拭したようなもっと大きなくくりができるような言葉がないもんかと思っている次第です。

◎「みんなで住む」の解釈を広げるためには「シェアハウス」の名前じゃ力不足、、

◆「シェアハウス=若者が住む」が定着「しすぎた」

先にも挙げた通り「シェアハウス」という言葉によって「みんなで住む」という考え方が広がりを見せましたが、住む人の属性が「独身の2~30代」というところに主に留まっていることから、せっかく新しい暮らし方なのに「一般的な」暮らし方の選択肢の一つとして定着しかねているように思えてなりません。

かつて安価に泊まれる「ペンション」や「民宿」が廃れていき、「ゲストハウス」「民泊」という言葉が広がるまで日の目をあんまり見なかった時と似ているような気がします。

二の轍を踏む前に、なんかシェアハウスを内包したようないい単語思い浮かばないかなーとそんなわけで思う今日この頃なのです。

◆目指したいのは幅広いジャンル・世代が住める「パブリックスペースのある」共同住宅

目指す施設は「シェアハウス・下宿」に住む人の属性を若者だけに限定しないもの。

もっと一般的にすると「パブリックスペースの広い共同住宅」とも言えるでしょうか?

世代は問わず、世帯人数も問わない感じで、(そうすると町会と同じ感じになってしまうので)施設ごとに「シングルマザー」とか「農的暮らしがしたい人」とかゆるやかなくくりを作る感じ。

そんな施設が地域内に点在して、結果的に地域全体の雰囲気を醸し出していけるようなそんな施設(の複合体)が全国各地の色々な地域に合ったら面白そうだと思うのです。

◆規模は多くて1施設10世帯くらいの小さなコミュニティ

とはいっても「パブリックスペースのある共同住宅」とかと言うと、マンションとかも当てはまります。

いいマンションだとみんなが使えるゲストルームなどがあったり、ジムが併設されていたりして、「パブリックスペースのある共同住宅」に合致しているような気がします。

でも、考えているものとは規模感が違います

まず、世帯数がもっと少ない

マンションの場合100世帯以上とか、少なくとも数十世帯とかの建物の中にパブリックスペースが設けられたりしていますが、もっと少ない世帯数で、たまに使うんじゃなくて日常的にパブリックスペースを使えるような規模感がいいとおもいます。

そうなると大きい施設でも10世帯くらい。

みんなの顔を知っているくらいの規模感です。

そして、パブリックスペースがもっと大きい

各個室を足し合わせたくらいのパブリックスペース・・・まで行けばよりいいのですが、現実問題として施設内の3分の1以上がパブリックスペースというくらいの定義がいいと思っています。

パブリックスペースを売りにしたいから取って付けたようなみんなで使えるリビングが併設されている感じではなくもっとゆったりとしたパブリックスペースです。

1人10㎡×10室=100㎡の個室がある施設なら、50㎡以上のリビング・キッチンなどのパブリックスペースがある感じです。(50㎡/150㎡=3分の1)

もちろん広い庭とか、畑とかをパブリックスペースとするのも大丈夫んです。

このくらいの規模間の施設が地域内に点在する。。。

そして施設間でもゆるい町会のようにつながりがある。

みんなで地域を良くしようとする。。。

そんな暮らし楽しそうじゃないでしょうか??

 

◎ってことで共「有」住宅でいかがでしょうか?

◆共有住宅

ってことで若者のための「シェアハウス」を拡大解釈したような施設の一般名称を「共有住宅」にでもしたらいいんじゃないかと思いました。

「協働住宅」でも「協同住宅」でもいいです。

個室などのプライバシーを守るところは完全にプライベート空間ですが、それ以外の大半を共有部分として、広く使う暮らし方は汎用性があると思うのです。

たとえば一般的な住宅でも200㎡の土地に建築面積100㎡の家を建てて、残り100㎡を駐車場や小さな庭を作って個々に楽しむ・・・って感じより、2000㎡の土地に100㎡の家を10軒建てて、残りの1000㎡を共有して、まとまった区画を駐車場にしたり、大きな庭にした方が、みんな広く使えて、しかもかかる家賃だったりローンだったりは同じ・・・!みたいな考え方です。

◆共有住宅は古くて新しい住まいのかたち

かつては、複数世帯で井戸を共有していたり、お風呂は銭湯に通っていたりと「シェア」することが当たり前でした。

そしてシェアすることで地域の人たちとゆるーい感じのつながりができていたように思えます。

いいことばかりじゃなかったと思いますが、それでも近くに顔見知りが居るというのは何かと心強かったのではないかと推察します。

とはいえ、町会みたいに「たまたま」そこに住んでいるだけで一つに括られるだけではなにかと軋轢もあったでしょう。

そこをもう少しジャンル分けして考え方の近い人たちが集まって住む形が「共有住宅」なんじゃないかとおぼろげに考えています。

同じような世帯が住む「団地」や新興住宅地にも近い感じがしますが、そのもっと小さい版。さらにそこに大きなパブリックスペースを兼ね備えた感じです。

1つの場所にどーんと団地みたいな大きな施設でなく、地域に点在することでその地域の雰囲気を醸し出せるような感じになるのが理想です。

そんな意味での「共有住宅」いかがでしょうか?

(もう少し行動力があったらいつか作ってみたいと思います。)

誰かが一緒にやってくれたらいいなーと思ってまとまらないお話を書いてしまいました。

今日はこの辺で。

◎↓↓↓カタい話じゃなくて長野や松本での「暮らし」をのぞいてみたい方は↓↓↓

◆松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」「日常」を見てみたい。

篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。

同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。

併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。

(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)

合同会社SumSumおしらせ・読み物

→もっともカタい文章を書いています。

→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。

→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。

→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。

篶竹荘「ブログ

「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

→ブログの中ではもっとも「素」です。

第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ

→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。

→一番DIYについて書いているかもしれません。

→ちょっとおふざけしています。

→一番楽しんで書いているかもしれません。

→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)

▶Instagram「第2ペンギン荘

→第2ペンギン荘のInstagramです。

→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。

Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)

→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。

→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。

→個人的な趣味を投稿するあまり「大外れ」することも。