◎月8万円の生活を考えてみます。

◆稼ぐだけが能じゃない。
私は会社で働くのがとても苦手な部類になるのだと思います。
そんな人間は一般的な社会からの認識では「社会不適合者」。
私は建築の設計・監理のお仕事をしていましたが、仕事の内容はそんなに嫌ではありませんでした。苦労して設計したり、設計を外部に委託したりしながら計画段階から「どうすれば予算内に納めつつ利用者が使いやすい施設を作れるか」を第一に考えてゼロから作り上げていく。
関係各所への調整は難しいもののやりがいのある仕事です。
利用者のためだけを第一に考えられる限りにおいては。
実際に会社で働く上での大半のストレスは人間関係です。
意味も無く人の揚げ足取りを取ることにすべてをかけている同僚。
空残業をして合コン代を稼ぐ同僚。
責任を他部署に擦り付ける機会をうかがっている同僚。
当然、上司にもパワハラ的な上司が居ましたが、数年我慢すればいなくなる存在。
それよりも今後何十年も一緒に仕事をする同年代の人間関係が辛かったのです。
仕事の内容は楽しいものばかりではありませんでしたがやりがいのある物でした。
結局は人間関係で疲弊して体を壊して辞めてしまいました。
人間関係、辛い。。。
でも会社で務めるなり、収入を得る上では大なり小なり他人との関りが無いと不可能ですので、稼ごうと思えば稼ごうと思うほど、人間関係で疲れ果ててしまいます。
人には向き不向きがあるはずです。
同じ他人との軋轢でも意にも介さない人と、休日を寝たきりで過ごしたとしても回復しない人とがいるはずです。
後者の人間が前者と同じような暮らしをする方がそもそも間違っているんじゃないでしょうか?
・・・と気が付いたのがつい最近。
私は完全に後者の部類です。
たくさん稼ぐには、たくさんの他者との軋轢に耐えなければいけないのだったら、たくさん稼がなければいいのでは。
自分が暮らしていける分だけ稼いで、他はのんびり暮らせばいいのでは。
・・・と思い始めている昨今な訳です。
◆月8万円・月10万円・月12万円
そんなわけで、合同会社SumSumの本ブログは人それぞれに合った「日常・暮らし」を見つけてもらってみんなハッピー♪・・・になればいいのに、と思って書いているものですので、最近やたらと月10万円あれば地方都市なら楽しく暮らせるよー・・・的な記事をたくさん書いていたのです。
(あわよくば、本業は下宿屋さんですので、今までの暮らしを見直すきっかけとして、これから楽しく暮らしたいと思っている人が当下宿を選択肢の一つとして考えてくれたらよりうれしいと思っているわけです)
▶仕事が辛くて働くのが嫌になっちゃった方へ。月10万円で地方都市に暮らす。
とはいえ、こんなブログを書いておきながら、ストレスなく稼ぐ力があるのなら全然稼いだ方がいいと思います。
当下宿に住んでいる人たちも大半がフルタイムで働いている正社員、パートタイマー、自営業者など様々です。
そして今のところ月10万円くらいで暮らしているのは運営者である自分くらいなもんです。
ただ、もし、年収300万円、400万円あろうとも、ストレスだらけのそんな社会人生活がつらい・・・金より自由が欲しい、と思っているのでしたら、地方ならこのくらいでも全然生活できるんだ!このくらいでも楽しく暮らせそうなもんなのね!・・・ということを知っておいてもらいたくこんな記事を書いているわけです。
ちなみに私は月12万円くらいで暮らしています。
(そんなことはほとんどないですが)収入が多かろうが、少なかろうが月12万円を毎月生活用の通帳に入れます。多ければ別の貯金用通帳に入れて、少なければ、貯金用通帳から補填します。
そして、生活用通帳に入ってる12万円から生活費を差し引いていくのですが、月末にはいつも3~4万円余ります。
それなら月10万円の生活費があれば貯金もできて十分暮らしていけるんじゃない??
ってのが「月10万円の地方都市暮らし」や「月10万円の下宿・シェアハウス暮らし」の提案のきっかけなのですが。
ただ、一種の保険である「貯金」をもう少し少なくすれば生活費月8万円でもやっていけないことはないんじゃないかと自分は思っています。
もちろん、そうなると質素な生活にはなることは避けられないので、オススメはしませんが、「暮らそうと思えば月8万円あればやっていけるんだ」と知っておくことが、今、辛いと思いながらも働いている人たちにとって安心というか逃げ道になるんじゃないかと思っています。
そんなわけで月10万円生活からさらに緊縮財政にしまして、月8万円生活ならどんな暮らしになるのかちょっと見ていきたいと思います。
◆収入面の概要
収入で言いますと、地方でも時給1000円などはざらに見かけるようになってきましたので、時給1000円でどのくらい働けば月8万円の生活費を得られるか計算してみました。
結果。
1000円/時間×8時間×3日/週×4週/月=96,000円/月
となりますので、週に2,3日、言い換えれば週休4~5日でひと月の最低生活費を賄える計算になります。
定収入ですので、社会保険料や各種税金は0円と考えていますが、96,000円ならば国民年金も払おうと思えば払えなくもない稼ぎです。
一応、年金や健康保険料は税金ではないですが、各種税金は国民の義務ですから納める前提で考えていきます。
そうは言っても毎年地を這うような月10万円以下の収入金額でしたら、所得税や住民税なども少額かと思います。
月96,000円の収入から(国民年金は何分の1か免除と考えると)社会保険料・税金を差し引かれて手元には80,000円くらいが残るのではないかと思います。
◆支出面の概要
さて手元に残った8万円で暮らして行くにはどんな支出バランスになるか見ていきますと、ざっと以下の通りに収めればいいんじゃないかと思います。
●家賃(2.5万~3万)
●水道光熱費&通信費(1万~1.5万)
●食費(1.5万)
●被服費・雑費(0.5万)
●交際費・遊興費(1万)
●予備費・貯金(1万)
なお、アパートなど一人暮らしだと水道光熱費&通信費は基本料を含めて自分一人で支払わなければならないので1.5万円と想定し、家賃の上限は2.5万円。
下宿やシェアハウスだと基本料を含めて定額だったり頭割りとなったりして、水道光熱費&通信費は安くなるので1万円と想定し、家賃の上限は3万円となります。
要は、固定費として重くのしかかる家賃+水道光熱費&通信費の合計を月4万円で収めることが生活費月8万円で暮らすための最重要ミッションになろうかと思います。
逆に考えればこれらを4万円で収めることができるならば、あとはかなり余裕となります。
食費(1.5万)/被服費・雑費(0.5万)/交際費・遊興費(1万)/予備費・貯金(1万)としていますが、それぞれにおいて多少前後してもかまいません。
食費1.5万は1日あたり500円。毎日自炊すれば可能な額ですが、質素な食事や、大量に作って毎日同じものを食べるような生活は避けられず、やっぱりちょっと刺激が欲しくなるかと思います。
被服費・雑費は服買ったり、シャンプー買ったり、歯ブラシ買ったりするお金ですので、まあこんなもんとしますが、交際費・有効費・予備費・貯金の計2万円は「おこづかい」みたいなもんなので、状況に合わせて食費に分配したりすればいいと思っています。
月10万円の暮らしと比べれば(当然マイナス2万円)となっているので、「何かあったときの」貯金ができないなど、生活はカツカツになりますが、それでも人ひとり暮らして行くには必要十分な額なんじゃないかと思っています。
◎支出面を見ながら下宿・シェアハウスでの生活を想定してみる。

◆稼げない人≠世捨て人
・・・とまあ月8万円生活とか10万円生活とかの話ばかりしていると、一般的に会社や自営業で生活費を稼ぐことをあきらめた「世捨て人」を勧めているような気がしますが、決してそうではありません。
が、稼ぐことを諦めるという点では間違っていません。
お金を稼ぐのに心身をすり減らすくらいなら稼がないかわりにストレスを減らして楽しく生きようよと言っているわけです。
前述したように最低限の生活費を稼ぐだけなら週休4~5日になります。
月にすると16~20日がお休みです。余暇です。
その余暇で楽しむことや挑戦することに力を注いだ方が、私を含めて会社でフルタイムで務めるのが辛いと思っている「社会不適合者」にとっては楽しい暮らしなんじゃないかと思っているわけです。
最低でも月の半分が休みです。
旅行が好きなら車中泊などの貧乏旅行なら月1回は行けるでしょう。
季節労働で平均的に月8万円の生活費とかになるのなら、夏は北海道、冬は沖縄・・みたいな生活もできます。
資格の勉強をしてもいいと思いますし、何かを作るのが好きなら絵を描いて売ってみたり、家具を作ってみたり、アクセサリーを作ってみたりしてどこかのお店に置いてもらってもいいと思います。
また、本当に余暇を楽しみたいのならAmazonプライムやネットフリックスで映画三昧でもいいですし、図書館通いして興味のある本を片っ端から読んでみるのもいいでしょう。
どうでしょうか?
楽しそうじゃないでしょうか?
(会社勤めなどが向いていない!!と思っている人にとって見れば)
会社で月20~25日働くだけが正解じゃないと思います。
こんな暮らし方もあるんだ、と頭の隅にあるだけで、今心身に余裕のない暮らしをしている人にとって、ちょっと救いにならないでしょうか。
(なってなかったらごめんなさい)
◆プラスアルファで日々の暮らしを楽しくしたいなら。
もし今、都会に暮らしていて日々の暮らしに疲弊しているなら地方で暮らしてみるのもいいかもしれません。
私は首都圏ながらも割と田舎の方出身で、そのまま地方に移り住みましたので、都会で暮らしたことはないのですが、東京などに住んでいる友達を見ると、「田舎はもっとのんびりと暮らしてるのに大変そう・・・」と思うことが多々あります。
地方は都会と比べて時間もゆっくり進む感じですし、お金も圧倒的にかかりません。
支出面の項でお話ししましたが、地方なら1万円台のアパートだってあるかと思います。
安いです。
でも、暮らしにプラスアルファで「何か」を求めるのならば下宿やシェアハウスも検討してみてください。
安アパートもプライベートな空間なのでそれはそれで楽しいですが、共同生活も(大変なところもありますが)楽しいと思います。
完全な一人暮らしと比べて、新しい知見や刺激がかならず得られるはずです。
そして何より、家具などを揃えなくていい分下宿・シェアハウスは移住のハードルが低い。
まずは下宿・シェアハウスに住むことで移住をしてみて、そこから新しい暮らしについていろいろ知ってみるのもいいかと思っています。
一応、合同会社SumSumは長野県松本市の浅間温泉という温泉街にて「篶竹荘」「第2ペンギン荘」という下宿みたいなシェアハウスをやっていますので、(あまりうまくないのですが)最後に宣伝だけして終わりにします。
松本は夏カラッとしていて街も密度高く集まっているのでなかなか暮らしやすい街です。北アルプスなどの自然も近いですし、しかも当下宿は温泉街にあるので毎日温泉三昧です。
もしそんな暮らしに興味ありましたらご連絡いただけたら幸いです。
それでは駄文、しつれいしました。。。
◎↓↓↓カタい話じゃなくて長野や松本での「暮らし」をのぞいてみたい方は↓↓↓
◆松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」「日常」を見てみたい。
「篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。
同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。
併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。
(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)
▶合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→もっともカタい文章を書いています。
→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。
→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。
→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。
→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。
▶篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。
→ブログの中ではもっとも「素」です。
▶第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。
→一番DIYについて書いているかもしれません。
→ちょっとおふざけしています。
→一番楽しんで書いているかもしれません。
→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)
▶Instagram「第2ペンギン荘」
→第2ペンギン荘のInstagramです。
→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。
▶Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」
→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。
→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。
→個人的な趣味を投稿するあまり「大外れ」することも。