どんな人でも住める!・・・を目指すシェアハウス未満アパート以上な施設を作りたい。

◆沢田マンションみたいな?

アパートはアパートの良さがある。シェアハウスはシェアハウスの良さがある。

良さがあるからこそ、シェアハウスみたいな下宿、もしくは下宿みたいなシェアハウス「篶竹荘」と「第2ペンギン荘」をやっているのだけれど、もちろん「ひとつの暮らしのかたち」の提案であるから、向き不向きがあるのは否定しない。

アパートなどは完全な一人暮らしで自由に気楽に住めるけれど、家の中では人と交流することは無い。ちょっと寂しい。

シェアハウスは家の中に話せる人がいる安心感や、相談できる相手がいることで暮らしを豊かにしよう!・・・的な暮らし方だけど、共用のスペースとかがあるから好き勝手散らかし放題とかできるわけはなく、共同生活ならではの制限も受けることになる。

どっちが住みよいかは人それぞれであるが、これまでシェアハウスという「ひとつの暮らし方のかたち」が選択肢としてなかったからみんな賃貸住宅と言えばアパートかマンションに暮らしていた。

そういった意味でシェアハウスという住居の形が日本で広がってきたという意義はかなり大きい。

一方「暮らし方、人とのつながり、グラデーション」では「人とのつながり」一点に絞ったけれど、暮らし方は人それぞれであるから、ある暮らし方の形である施設とその対になるような施設のちょうど間に当たるような施設ができたってかまわないと思っているし、なんならグラデーション的にいろんな施設があってもいいはずなのである。

その方が、より自分の暮らし方に合った賃貸住宅を探すことができるはずだからである。

アパートは割と住む人を選ばない。家賃さえ払えば割と誰でも住めることが出来る。でも、隣人との交流は無いので世帯内の問題は自分で解決しなければならず、そういう意味ではドライな感じだなーと思ったりする。

シェアハウスは人とのつながりを比較的重視する。なので、個人的に問題が起こった時などでも、同居人に相談してみたり、一緒に解決してくれたり、時には助けて、助けられ・・・みたいなことが出来る場合がある。だけれど、もう少しプライベートが欲しいって人もいるのかもしれない。

篶竹荘と第2ペンギン荘はシェアハウスの中でも落ち着いた雰囲気で、プライベートはプライベートで!・・・的な施設を目指している。

だけれど、あくまでシェアハウスというカテゴリーの中での話である。

また、シェアハウスは住民同士の距離が近いからこそ、似た趣味嗜好の人を集める方が円満なシェアハウスになりやすいことから、同じような年代、性別、趣味、暮らし方の人たちが集まりやすいし、運営側も集めている傾向にある。

シェアハウスと言えば色んな人が集まり、いろんな暮らし方を見聞きし、自分の暮らし方を広げるというのがメリットの一つであるが、それはあくまで、同じようなカテゴリの範囲を出ない、という限定が加わることが多いのかもしれない。

ときたま、幅広い世代間の方が住めるシェアハウスとかもあるけれど、それは施設内でグループが分かれたとしてもみんな楽しく住めるようなかなり大規模なシェアハウスか、ものすごいうまく回っているシェアハウスだったりするのでかなりレアな存在のはずである。

先日「老後の資金がありません」という映画を観た。そこで幅広い年代、単身者、夫婦、子連れなどが住む素敵なシェアハウスが出てきた。シェアハウスをやっている以上、このシェアハウスはみんなが目指すべきシェアハウスなのだが、かなり至難の業なのである。

 

となると、もう少しトーンを落とした共有スペースのあるアパートとか、マンションとかそういった施設が、どんな人でも住める、住民同士いい距離感の施設なのかもしれない・・・とちょっと思っている。

沢田マンションがある意味、ひとつの答えかもしれないのだ。

理想は施設の中に「村」の再現である。

アパートやマンションなどの集合住宅では間取りというものがあるから、その間取りに合ったカテゴリの人が集まる。

ワンルームなら単身者。2LDKなら家族・・・みたいな感じである。

アパート、マンションだけでなく、新しく作られた住宅地なども同じ世代の人が購入するから、みんな30代夫婦+子供、みたいな人が集まり、そして同時に高齢化していき・・・みたいなのが問題視されたりしている。

上手い宅地開発業者なら例えばユーカリが丘みたいに年間の販売件数を制限して、幅広い世代に分散するように計画していくようなところもあるが、通常では一気に売ったほうが短期間で儲かるのでそんなことはなかなかしない。

そうするとある意味、歪な構成の街が、施設が出来上がってしまう。

本来、人が集まって住んでいるところ(村とか)はいろんな人が住んでいるのが当たり前である。

それがもっとも自然な形であるから、集合住宅でもそれを再現できた方が、広い視点で見るともっとも快適な暮らしなのかもしれないと思ったりする。

といっても、沢田マンションみたいな施設は弱小零細、風が吹けばぴゅーと飛んでしまう規模の合同会社SumSumには荷が重すぎる。

そこで最近気になっているのが”木賃アパート”である。

木賃アパートは1950年代の人口が都市に集中する段階で多く作られたアパートで、台所・トイレ共用、風呂なし(銭湯)みたいな民営の集合住宅である。

基本的にはシェアハウスよりも、距離感的には長屋に近い感じで、隣人同士の交流はあるが、もう少し、プライベートを中心としたような暮らしになる(・・・と思っている)

これなら、ある程度住民のカテゴリを絞らなければいけないシェアハウスよりも、もっといろいろな人が住める施設を作れるんじゃないか・・・?というのが最近の妄想である。

合同会社SumSumは長野県松本市(・・・の浅間温泉)にある会社だから、長野県での運営を想定している。

長野県に住んでだいぶ時間が経つが、やっぱりことあるごとに思う。「住みやすい県だ!」と。そんな素敵な街に移住したい人は結構いるはずである。

そんな時に「ほどよい距離感」の施設があったら、みんな楽しく住めるんじゃないか?・・・そう思っているのである。

場合によっては長屋も可である。

木賃アパートブームの前は長屋が結構気になっていた。

長屋もいい。

まあ、だけれど、長屋も木賃アパートもすでにほとんど残ってないんですけどね。

(以前、北深志に木賃アパートがあったけれど、今はセブンイレブンになってたり・・・残念!妄想の範囲は今のところ出そうにありませんね。。)

~ほかにも記事書いています!~

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→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。

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