暮らし方、人とのつながり、グラデーション

◆人との繋がり方

松本市浅間温泉の地で一人で蠢々とSumSum.LLCをやっている通称”ぽん”は松本で一、二位を争うくらいのシャイである。

基本的に新しいお店や気になっているお店があったとしても、行くのに一大決心をしないと行くことが出来ないので、あわよくば誰かに連れて行ってもらう機会が無いとなかなかいけない。

だけれど、そもそもシャイなので交友は限られる。そうなるとお店に行けないのである。

とはいえ、誰とも関わりたくなく自分の殻に閉じこもって暮らして行きたいわけでもない。

ほどよい距離感で松本の地で楽しく暮らしたいのである。

そして、そんな自分がやっているシェアハウス「篶竹荘」と「第2ペンギン荘」なので、シェアハウスの中でも割と落ち着いたシェアハウスである。「ふつうの暮らし」にちょっと彩を添えるような感じの施設になれたらいいと思っている。

最初は、「シェアハウスとはかくあるべき」なんて考えていたけれど、篶竹荘を開業した時は松本市内にシェアハウスと言うものが無かったけれど、今ではいっぱいある。

なので色んなシェアハウスがあって、それぞれに合った人が選択できるようになった。ということで、自分のキャラにあったシェアハウスを目指していくことにしたのだ。

さて。一般的に地方都市でシェアハウスと言えば、結果的に非常に安価に住めるという利点があるけれど、そこは結果論であって、一番重要視しているのは、「共同生活」という点である。

家にもほどよい距離感の知人がいる。ちょっと雑談したり、たまには一緒にどっかに出かけたり、共通の趣味がある人とは趣味を楽しんだり、知らないことを教えてもらったり。

そんなところがシェアハウスの魅力である。

でも待てよ。

「ほどよい距離感」って人の分だけあるんじゃないかとふと思ったのである。

住居の場合で人との繋がり具合を考えてみると、

<全然関わらない>

無人島・人里離れた山奥の小屋

アパート・マンション

一軒家

シェアハウス

<すごく関わる>

・・・みたいな感じではないだろうか?

これまではシェアハウスが一般的ではなかったから、人との繋がりという点においてシェアハウスの担う存在意義は大きい。

また、人とシェアして暮らすという点でも、終身雇用みたいな感じではなくなってきた現代において安く楽しく暮らすという点で重要なポジションを担っていると思うし、もっとシェアハウス増えてもいいとも思っている。

ただ、先述した通り「ほどよい距離感」って人の分だけあるんじゃないかと思うのである。

そう。

だから無人島とアパートの中間に位置するような住居があってもいいし、一軒家とシェアハウスの中間に位置する暮らし方があってもいいはずなのである。

たぶん、それぞれに需要があると思っている。

たぶん一軒家とシェアハウスの間に位置する住居と言えば、ひと昔前は下宿とか長屋とかだったと思っている。

一軒家よりは人との距離が近く家族ぐるみの付き合いとか、下宿で語り明かしていたら下宿屋のおばちゃんが酒持ってやってくる♪みたいなことも本当にあっただろう。

当然、人と関わり具合は地域にも寄るし、近くに住んでいる人にも寄る。なので住まいの数だけ人との付き合い方があるし、本人に合う人間関係も人それぞれである。

今回は大きく無人島、アパート、シェアハウスみたいに大きくカテゴライズしただけで、人との関わり方は無数に、境無くグラデーション的にある。

これから新しい生活を考えている人はどんなタイプの暮らし方が合っているのかちょっと考えてみるのもいいかもしれない。

◆複数拠点持つというのも手

また、普段は常にみんなでワイワイするのが好きだけれど、突然誰とも会いたくなくなる・・・みたいな人だっていると思う。

そんな場合は複数拠点持つってのもいいかもしれない。別荘的なもんである。

別に建物じゃなくても、お気に入りのキャンプ場を作って、たまに数日そこに行ってくるとかだっていい。

この人口減少社会の日本において幸か不幸か空き家が超増えている。多分こんなに安く家が買える時代はそうないんじゃないかと思っている。

田舎とかなんて畑が何反もついておまけに山なんかもついた一軒家が100万円とかで売っているのである。

こんなに複数拠点を持ちやすい世の中はそうそうないんじゃないかと思う。

普段は東京の大規模シェアハウスに住み、週末は信州の田舎の一軒家でのんびり過ごす・・・みたいな暮らしだって出来ると思うし、もしもう少し信州で滞在していたいなと思ったら好きなだけ居られるようなリモートワークの仕事をしたりフリーランスで仕事をするのもいいかもしれない。そしてそんな時代になってきた気もする。

私はシェアハウスが好きだし、人の役に立つのが好きだからシェアハウスを運営するのは割と向いている気がしている。ただ、もちろん誰とも会いたくない!!みたいなことだってあるのである。根本的にコミュ障なのだから。

なので、今、知り合いの山を借りて人里離れた山中に小屋を建設している。一種のセーフティーハウスである。完全に誰とも会わずに数日過ごせるような建物にしようと思っていて、あんまり人にも話してない。

これも複数拠点を持つってことだと思う。

SNSとかで人との繋がりが過剰ともとれる世の中なので、やっぱりコミュニケーション疲れみたいなものってあると思う。

ウチはシェアハウスでも「ほどよい距離感」を狙っているけれど、それでもやっぱり人と顔を合わせたくないってときもあるだろう。

そんなための逃げる場所を作っておいても良いかもしれない。

◆快適な暮らしはそれぞれ

結局のところ、快適な暮らし、楽しい暮らし!と思うのは人それぞれの完成である。

住まいのかたちも人それぞれ、枠にとらわれないでいいと思う。

なので、シェアハウスと一軒家の間のような施設がいくらあってもいいと思うし、無ければ自分で作って見ちゃうのも良いかもしれない。

また、一ヶ所に住むって考えを改めても良いかもしれない。

さっきの<全然関わらない><すごく関わる>の指標みたいなのだと、自分はシェアハウスと山奥の小屋という対極の滞在場所を作ろうとしているくらいである。

なんなら家が土地に縛られないモバイルハウスだっていいかもしれないし。人間案外どんなところでも寝起きできるもんである。

SumSumではそんな人の分だけある暮らしのかたちのうち、少しでも選択肢が広がるような施設を運営したり、こんな暮らし方もありまっせ!・・・と無責任にブログを書いたりしている。

誰かにとって何かの役に立てたらうれしいのである。

その中で、もし「ふつうの暮らし」をテーマにしたシェアハウスに住みたいな!毎日温泉に入りたいな!とか松本に住みたいな!と思ったらぜひ篶竹荘か第2ペンギン荘を検討いただけると幸いである。

そんな宣伝をしつつ、今日のところはおしまいにします。

~ほかにも記事書いています!~

▶合同会社SumSumおしらせ・読み物

→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。

→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

▶篶竹荘「ブログ

「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

▶第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ

→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。

→調子に乗ってラインスタンプも作りました

▶Instagram「第2ペンギン荘

▶Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)