今、浅間温泉がアツい⁉浅間温泉の不動産事情

◆浅間温泉は今、キテる!!

浅間温泉は長野県松本市の中心市街地から北東に3~4㎞行った場所にある温泉街です。中心市街地へは全然自転車圏内で、街中へのアクセスを想定したレンタサイクルなんかもあるくらいです。

また、浅間温泉の市街地は半径わずか1㎞のなかにぎゅっとコンパクトに収まった市街地で、その中に旅館街があり、住民も3000人住んでいるというなかなかな規模のエリアを形成しています。

一方、山とか自然へのアクセスとなると、浅間温泉の温泉街は三方を山に囲まれていて、北は御殿山、東は大音寺山、南は桜ヶ丘古墳。美ヶ原高原へ続く美鈴湖へも浅間温泉から2本の道が伸びていて自然が身近な暮らしも出来ちゃうのが特徴です。

そして、何より浅間温泉の絶対的な特徴、”温泉”!!

20万都市というそこそこの都市である松本市の中心市街地に近くて温泉街が形成されているというのはかなりの特徴です。

だいたい温泉街と言ったら鄙びたエリアにあったりしますから。

ってことで、今も昔も浅間温泉はずっと同じ場所、なんなら1300年前からそんな温泉地だったわけですが、ここ2~30年は元気がなかった。。

浅間温泉は旅館街+住宅街+学生下宿街という複層的な特徴をもつ街ですが、まず、旅館が宿泊客を囲い込んだ結果、周辺の商店が減少し、歩いて全然楽しくない街になってしまった。

住宅街は江戸時代から住んでる!・・・みたいな方が多いエリアだったけど、家を継ぐみたいな感覚が薄れてきた時代で、高齢化が進んでいってしまった。(市役所の人に聞いたら浅間温泉の第2町会だかは松本市内の町会の中で高齢化率トップみたいなこと行ってました。)

信州大学へわずか1㎞と言うことで昔から浅間温泉は学生が寄宿する街だったけれど、風呂無し(温泉利用)、台所・トイレ共用という古いタイプの下宿が多く、ニーズから外れて行った結果、昔ほど大学生が多く住んでいるイメージが薄れた。

結果、学生向けの食堂なども後継者がいなく高齢化のタイミングで店を畳んだりし負のスパイラルがずっと続いていたのです。

こんなに街にも自然にもアクセスしやすくて、しかも毎日温泉に入り放題っていうおまけまでついてるエリアなのに・・・。

もったいない!!

・・・とまだ浅間温泉が辛うじて学生の街で、食堂や古き良き下宿などが残っていた時代を見ていた自分としてはそんな風に思い、2015年に「絶対浅間温泉は復活する!!だって場所もいいし、温泉って言う付加価値もあるもん!!」と信じてシェアハウス「篶竹荘」を始めたわけです。

おかげで、減り続ける浅間温泉の人口を10人くらい増やす・・・というなんとも微力で貢献してきたつもりだったのですが、5年くらいは浅間温泉を復活させよう!!・・・と言う芽が出かけるも、それっきりだったりするような時期が続いていたのです。

でも、でも!!

なんだかようやく最近浅間温泉はキテる!!気がするのです

誰も見向きもしない頃から浅間温泉を信じていて良かった!

やっぱりわかる人には浅間温泉の魅力が分かっていたのです。

もう街は瀕死!と言ってもいいころからやっていた篶竹荘ですが、浅間温泉を信じて「続けることが大事!」と街の魅力を発信し続けていたら、(まあ、ウチの影響は皆無でしょうけど)ちらほらと新しいお店や経営を引き継いでリニューアルした旅館などができてきました。

今、徐々に浅間温泉がキテる!!・・・と言う情報がじわじわと広がって行っているような現状になります。

・・・となると、皆さんの中にも、そんなにいいんだったら浅間温泉に住んでみたい、浅間温泉で商売してみたい!と思っていただける方がいるかもしれません。(希望)

・・・となると、借りられる物件はあるのか、買える土地はあるのか、といったところが気になる点。

なので、浅間温泉に8年住んで街を見てきて感じた浅間温泉の不動産事情をちょっと書いてみようと思ったわけです。

◆浅間温泉の不動産事情

上の地図は以前描いたもので浅間温泉の中心地を旅館街と住宅街に分けてみたものになります。

黄色が住宅が多いエリア。赤が旅館や商店が多いエリアです。

なんとなく南北にエリア分けされていて、昔は黄色のエリアが旅館街の中心地でしたが、より松本の中心街に近い南西方面へ旅館が移ってきた経緯があります。

さて、そんな浅間温泉の不動産事情ですが、まず、旅館街+商店街エリアは駐車場が不足傾向にあります。

浅間温泉は全体が斜面の街なので、広くて平坦な土地が限られています。

でも、昨今は温泉街に車で乗り入れる旅人が大半です。そのため、駐車場が不足してます。

なので旅館が廃業したりして広い土地が売りに出されると周辺の旅館が買い上げ、更地にし、駐車場にする・・・というイメージが付いています。個人的に。

結果的にはその旅館の利便性は上がりますが、かつてバブル時代に各旅館が旅人の囲い込みをした結果街が廃れてしまった流れと同じに見えなくもないです。

その旅館にとっては利便性の向上ですが、町並み的には歯抜けになって景観が損なわれることになるので、必ずしも魅力的な街になるのかといったら疑問点が残ります。

ただ、駐車場、圧倒的に不足しているのだろうと思うので、仕方が無いことだとも思います。

この旅館街エリアにはちらほらと居酒屋があったりお店があるのですが、閉店した店舗もちらほらあります。

これから浅間温泉は来ますよね!!お店を開くならそれに賭けて浅間温泉ですわ・・・と信じてくれる同志がいたら、この辺りを狙うのがいいかもしれません。浅間温泉は確か旅館街は商業地域だったか近隣商業地域だったので大抵のお店は開業することができます。ただ、駐車場が無いのがやはりネックかもしれませんので、どこかに駐車場を確保する必要があります。

一方、黄色の住宅街エリアですが、最近宅地開発の波が押し寄せています。

地図の北西部にポツンとあったアルペン浅間が解体され、まずそこが宅地開発されました。

そのあと成田山のお寺があった区画がごそっと解体されてそこも宅地開発されています。

地価は坪単価15万円前後くらいみたいです。

松本の街中と比べたら安価に購入でき、それでいてアクセスも別に悪くない・・・ってところが人気の理由かもしれません。

それに、最近松本の中心市街地は全然土地が出ない、もしくは出てもすぐ売り切れてしまう状態みたいなのでその周辺地域に白羽の矢が立ったとも言えます。

ただ、個人的には宅地開発された土地よりも昔ながらの土地が好きなので、そういったところの家の方を探したい性分なので、ちょっと調べてみましたが、浅間温泉の温泉街的なエリアである浅間温泉三丁目の”宅地開発でない”土地の売買は2件あるだけでした。

浅間温泉は数年前の信州大学の研究から、「案外、空き家が少ない」エリアだということが分かったので結構供給不足なのかもしれません。

と、なると貸してくれる物件はどうかと言うことになりますが、アパートとかなら普通に借りられるような物件が多くあります。

昔ながらの下宿的な建物はほぼなくなってしまいましたが、当時最先端だったであろう学生向けのアパートやマンションみたいなものは残っているので、住むだけなら苦労せず物件を見つけることができるでしょう。

ではお店をやりたい場合は?

先ほど言った通り旅館街の方面でしたら使われていない空き店舗がちらほら見受けられるので、持ち主に直接交渉と言ったところ。また、普通にテナント募集している物件もあります。

浅間温泉の商店街の中心は今はさびれていますが、「湯坂」や「中央通り」あたりになろうかと思います。

逆に、住宅街で安く借りて、隠れ家的なお店、もしくは実店舗もある移動販売を中心とした営業形態を目指すとか、観光客と言うより松本市民プラスアルファで観光客・・・とか大学生向けのお店とかなら、「空き家ではないけれど、物件を複数所有している」みたいなお家が結構あるので、そのあたりを攻めるのも面白いかもしれません。

・・・と言った感じで浅間温泉の不動産事情・・・と大それたことを言いましたが、住んでいて見聞きした温度感みたいなものを書いてみました。

浅間温泉は復活すると信じて篶竹荘を開業して8年。やっと浅間温泉に復活の兆しが見えてきました。そして、この流れは加速していきそうな気もします。

でも、まだ今は動き始めたばかり。

今、浅間温泉は住む人も、訪れる人も、開業したい人も超ねらいめかもしれません。

青田買いってやつです。

そんな思いをこっそり述べまして、今日はこの辺にて。。

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