世代の幅がある住宅地はいい住宅地

◎ニュータウン、成功の秘訣は世代に幅を持たせること。

◆同じカテゴリーの世帯が集まらないようにしてゴーストタウン化を防ぐ。

かつて人口増加や集団就職などの都市部への人口流入によって、都市部への住宅供給が追い付かなくなり、各地にニュータウンというものが作られました。

おかげで住宅需要を満たすことはできましたが、同じようなカテゴリの世帯が集まってしまう傾向があり、結果的に、高齢化などが同時多発的に起こり、問題を抱えているところも多いようです。

また、こういった都市部近郊の郊外に作られたニュータウンは世代が単一というのみならず、街も単一で「住宅」がメインということがあり、買い物難民などの問題もあります。

こうなってしまうと負のスパイラルに陥り、高齢化&人口減少→公共交通の減便、または廃止→人口減少などとなっていくため、果てはゴーストタウンになってしまうのです。

大なり小なり区画整理された数軒~10軒の新興住宅地・分譲地でも同じような問題は出てくるのではないでしょうか。

元々は田畑だったところが造成され宅地にされます。車での買い物ですと10分くらいで複数の複合施設があり、すごい便利な場所にあります。

造成された土地はすぐに売れた方がいいわけですから、一気に売り出します。

売り出した土地や建売住宅などを買うのは大体同じ世代。30代前後の家族が購入するでしょう。

40年後。

高齢化して子供は都市部へ就職して戻ってこない。

車を乗るのもそろそろ不安になってきたけれど、10世帯程度の住宅地には公共交通も大してない・・・買い物難民の出来上がり。

そんな住宅地が増えていきそうな気がしてなりません。

◆ユーカリが丘

その問題を先読みして対策をしてきたニュータウンがありました。

ユーカリが丘」です。

Wikipediaで概要を見て見ましょう↓↓↓

ユーカリが丘では、毎年の分譲件数を一定に決めており、コンスタントに若い世代を入居させることで、居住世代を分散化するように配慮されている。

このため、日本各地のニュータウンで急速に進んでいる住民の高齢化による過疎化が起きにくくなっている。

また、ユーカリが丘地域内での住替えを簡単にするための「ハッピーサークルシステム」が整備されており、生活スタイルに合った住替えが容易になる配慮がなされている。これも、居住世代を分散化する配慮の一環である。

ユーカリが丘内の市民の足であるユーカリが丘線の運営やユーカリが丘内の警備を請負うワイ・エム・セキュリティー、総合子育て支援センター ユーキッズ、認可保育所 ハローキッズ、認可外保育所ユーカリ・マイキッズなどの施設の運営も山万もしくは山万の関連会社が行っており、本来行政の行うべき機能も一部担っている。

独居高齢者対策や、市民の声をヒアリングしユーカリが丘の開発やサービス提供に反映するための専門チーム「エリアマネージメントグループ」が設置されており、ユーカリが丘内の約7,000世帯を直接訪問している。

2011年3月11日の東日本大震災以後は、コミュニティづくりの先端事例として国内外の企業や自治体からの視察が相次いでいる。

ユーカリが丘は人口約18,000人のニュータウンですが、世代交代や、各世代ごとのニーズに合わせた施設を作り、うまく循環するように販売者である山万が調整しているのです。

これは結構すごいです。

ふつうの会社なら目先の利益を上げることを優先しますから、造成したら造成した分だけどんどん販売したくなるのが人情。

ところが、あえて販売戸数を調整することで、世代の片よりが無いようにしています。

数十年後に来るであろう数々の問題を見越して計画を立てているのは先見の明があったと言わざるを得ません。

本当にすごいです。

◆ユーカリが丘の手法を小規模な分譲地にも適応できるのか?

ではユーカリが丘のように世代に偏りが生じないように、数十軒程度の分譲地・造成地にも適応できるのでしょうか。

考えてみると、なんだか難しいような気がします。

ユーカリが丘の場合は規模が大きいので、年間の販売数を調整したとしても7000戸の世帯が住んでいるので、30分の1で200軒(数は適当です。)とか販売できるわけです。

それが30軒の分譲地で同じ比率を適用すると1軒になってしまいます。

販売者は会社として当然成り立ちません。

となると結局、「郊外にある造成地は将来的にヤバい!」という結論になってしまうのですが、どんなもんなんでしょうか。。

個人的には昭和前期にはすでに住宅地だったようなところの土地を買う方が、十分都市化していて安心な気がするのですが。。

土地を購入するとなると、「自分の購入する」土地の立地だとか利便性だけを考えがちですが、周辺地域の街のことも調べた方がいいような気がしました。

同じような世代が住んでいることは子育ての相談とかで心強い部分がある反面、町全体が同じように高齢化するというリスクも孕んでいると言えそうです。

うーん。。なかなか難しい話に突っ込んでいってしまった気がします。

何かいい策が思い浮かんだわけでなく、ユーカリが丘が前から気になっていたのでちょっと書いてみました。

ヘイシャ、合同会社SumSumは下宿屋さんですが、こういったみんなが快適に暮らせるような「ふつうの暮らし」をテーマに読み物を書いています。

なにかの参考になれば幸いです。

それでは。

◎↓↓↓長野県や松本での「暮らし」をもっと知りたい方は↓↓↓

◆テーマは「移住」「ふつうの暮らし」「日常」などです。

篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。

同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。

併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。

(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)

合同会社SumSumおしらせ・読み物

→もっともカタい文章を書いています。

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→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。

→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。

篶竹荘「ブログ

「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

→ブログの中ではもっとも「素」です。

第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ

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→一番DIYについて書いているかもしれません。

→ちょっとおふざけしています。

→一番楽しんで書いているかもしれません。

→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)

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→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。

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