【共有住宅/協同住宅】下宿・シェアハウスは新しい住まいの形として定着するか。

◎共有住宅/協同住宅のはなし。

◆「共有住宅」「協同住宅」

先日、下宿・シェアハウスみたいな「みんなで協力して暮らす」という住まいのかたちを「共同住宅」とか「共有住宅」とかって呼べば、もっと一般的な単語になって普及するんじゃなかろうか・・・みたいなお話をしました。

▶下宿やシェアハウスを「共『有』住宅」と言いたい。

▶衣食住のシェアリング。下宿とシェアハウスは古くて新しい住居の形。定着してほしい。

なんでまた往時のブームよりは一息ついた感のあるシェアハウス(下宿は数十年前にすでに一息ついている・・・というか廃れてきている)をもっと一般的にしたいのか。

それはもちろん下宿(ほぼシェアハウス)をやっている身というのもありますが、ちゃんと意味があって下宿屋さんを営んでいるわけです。

ヘイシャ(合同会社SumSum)では「ふつうの暮らし」を提供するというのをずっと標榜しています。

篶竹荘第2ペンギン荘でのふだんの暮らしはイベントを大々的に開いたり、日常的にパーリーが開かれているような派手なシェアハウスではありません。

でも、たまーにみんなで釣りに行ったり、クラフトフェア行ってみたり、畑をやってみたり、ごはん会をやってみたりと、ふつうにアパートとかに暮らしている人が、ふつうに友人と遊ぶように、ふつうに下宿でも暮らしているわけです。

その中で他の住居スタイルと違うのが、みんなで住んでいる」ということです。

 

◆今やシェアハウスは全国に5000棟だけど、全然足りないんじゃないか??

国土交通省のシェアハウス市場動向調査では2014年の時点で全国のシェアハウスの件数は334棟とのことでした。

そんな少ないこと無いんじゃないかと思うので別の調査を見てみますと、2014年で約2800棟、2021年で約5100棟とのことです。部屋数で言うと約50,000室

満室なら(おそらくシェアハウスの場合1世帯1人でしょうから)全国で5万人がシェアハウスに住んでいることになります。

2014年から毎年300棟のシェアハウスが全国でできたと単純に言えます。

一方、総務省統計局の「社会生活統計指標2022」を見てみると全国平均の持ち家比率は61.2%。賃貸比率は35.6%(どちらも2018年)だそうです。

こちらはそもそも世帯数で見ているので、令和2年の国勢調査から世帯数55,830,154 世帯を持ってきて計算すると、持ち家に住んでる世帯が3417万世帯。賃貸住宅に住んでる世帯が約1988万世帯ってことになります。

統計的にあっているかはさておき、肌感覚として、シェアハウスは賃貸住宅なんじゃないかなーと思うので、これに組み込みますと、

●持ち家に住んでる人:約3417万世帯

●賃貸に住んでる人:約1983万世帯(=1988万-5万)

●シェアハウスに住んでる人:約5万世帯

ってことに。

シェアハウスは年々増加していますが、全世帯の率でみると、シェアハウスに住んでいる世帯はわずか0.09%!!

驚きの少なさです。

一方でですよ、(これまた統計的にあってるのかは分からなく、あくまで肌感覚からの計算ですが)男女共同参画局の男女共同参画白書(平成25年)によると男女の生涯未婚率は男性20.1%、女性10.6%。

人口の男女の比率が半々として男女平均で15.35%が生涯未婚なわけです。

多分、両親との同居でない限り、1人1世帯の単独世帯ってやつでしょう。

また、単独世帯数を先述の令和2年の国勢調査から見てみると約2115万世帯だそうです。

この単独世帯2115万世帯とシェアハウスの5万世帯で計算してみても、単独世帯でシェアハウスに住んでいる割合はわずか0.24%

結婚できない、したくない、今は1人でいい・・・という人でも、「一人で暮らしたいわけじゃない」「できれば誰かと協力して住んだほうが暮らしやすい」と思っている方が2115万世帯(人)のうち、わずか5万世帯(人)しかいないとは到底考えられません。

これらの「隠れた需要」をわずか5000棟のシェアハウスでは満たしきれていないんじゃないかと思うわけです。

◎暮らしの形の多様化。

今や色んな暮らし方があります。

私は結婚してみたい気が無いわけでもないですが、全然がつがつしてないので、まーご縁でしょう・・・って温度なのですが、同様の温度でふつうに暮らしてたら結果的に生涯未婚になった・・・みたいな人も結構いそうな感じです。

まあ、結婚云々だけじゃなくて、リモートワークとか小商いなどか、半農半Xとか小屋暮らしとか自給自足生活とか、2拠点生活とか副業とか季節労働で海外放浪とかリゾートバイトでスキー三昧だとか。デイトレーダーだとか猟師だとか、起業したりだとか。。

昔と比べたら「ふつうに就職して終身雇用」ってのだけが「ふつうの暮らし」じゃなくなってきました。

「ふつうの暮らし」も多様化していると思います。

なのに、未だに「持ち家vs賃貸!??」みたいな記事を見かけます。

選択肢はこの2つしかないのだろうか??と思ったりするわけです。

◎賃貸・持ち家論争に第3の選択肢and more・・・。

小屋暮らしでも、山を開墾して暮らすでも、賃貸・持ち家的な考えから脱却した「ふつうの暮らし」があってもいいのですが、とりあえずいい感じに育ってきたシェアハウスを代表とする「共有住宅/協同住宅」(と、勝手に呼んでます)をまずはもう少しメジャーな立ち位置に来させることができたら、選択肢が増えていいんじゃないかと思うわけです。

上で、

●持ち家に住んでる人:約3417万世帯

●賃貸に住んでる人:約1983万世帯(=1988万-5万)

●シェアハウスに住んでる人:約5万世帯

と書きましたが、

●持ち家に住んでる人:約2917万世帯

●賃貸に住んでる人:約1488万世帯

●共有住宅/協同住宅に住んでる人:約1000万世帯

くらいになったらまた違った世界になるんじゃないでしょうか。

単独世帯2115万世帯のうち1000万世帯がシェアハウス・下宿などに住む感じです。

(共有住宅は借りるだけじゃなく、家族でない人と1軒の建物を共有で所有するという持ち家的な感じでもいいと思います。住んでみたら合わないって場合もあるので所有は難しいかもしれませんが。。)

◆イケイケ共有住宅だけじゃなくて「よかったら一緒に住もうよー」くらいの温度で供給。

と、いった未来を思い描いたりしているのですが、妄想ですかね。。

現在シェアハウスが5000棟5万部屋ということを考えたら1000万世帯だと1000万部屋100万棟の共有住宅が必要ということです。

そのくらい単独世帯に隠れた需要があるんじゃないかと思っているのです。

でも、シェアハウスというとやっぱり「イケイケで社交的な人が住む」みたいなイメージがまだまだあるので、今後の課題かなと思っています。

明確な目標に向かって邁進しているわけじゃないですが、そんな未来をうすぼんやりと考えているため、篶竹荘も第2ペンギン荘も「イケイケシェアハウス」の脱却、「ふつうの暮らし」を「ふつうに提供する」をなんとなく目指す方向としてよちよち歩いているわけです。

◆幅広いカテゴリの単独世帯が選べるような豊富な数の共有住宅の供給。

そんな意味では、(すでにありますが)今一軒家に1人で住んでいる人が「ハウスシェアしましょ」みたいなポータルサイトがシェアハウス利用のコア層である2~30代だけじゃなく、幅広いカテゴリに属する人たちがあたりまえに利用するようになったらいいんじゃないかとも考えます。

とまあ、ただの下宿屋さんではありますが、こんなことを考えて運営しているわけです。

だってみんながそれぞれに合った暮らしの形を見つけて、楽しく暮らせるのなら最高じゃないかと思ったりするからです。

自分も楽しく暮らしたいですし。

てなわけで共有住宅/協同住宅を全国で5000棟(2021年)→100万棟(2050年)くらいにしましょう(?)ってお話でした。

ではではー。

◎↓↓↓カタい話じゃなくて長野や松本での「暮らし」をのぞいてみたい方は↓↓↓

◆松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」「日常」を見てみたい。

篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。

同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。

併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。

(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)

合同会社SumSumおしらせ・読み物

→もっともカタい文章を書いています。

→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。

→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。

→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。

→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。

篶竹荘「ブログ

「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。

→ブログの中ではもっとも「素」です。

第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ

→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。

→一番DIYについて書いているかもしれません。

→ちょっとおふざけしています。

→一番楽しんで書いているかもしれません。

→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)

▶Instagram「第2ペンギン荘

→第2ペンギン荘のInstagramです。

→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。

Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)

→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。

→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。

→個人的な趣味を投稿するあまり「大外れ」することも。