横文字と日本語の雰囲気の違い。
◆さて。
さて、下宿って名前が前からあったのに、今はシェアハウスという名前が一般的です。その違いって?みたいな記事は前に書きました。
他にも昔はタイツみたいな名前だったのにレギンスとか言ったり、ペンションや民宿がゲストハウスと言ったりバックパッカーズと言ったり。
コッヘルとクッカーとちょっと言語が変わったりと、横文字の中でも言い方が変わるとだいぶ雰囲気が変わります。
ところでこちらの写真の建物はなんと呼ぶのでしょう?

こちらはロンドンのテラスハウスです。
テラスハウスはWikipedia先生によりますと、
「建設用語のテラスハウス(terraced house)とは、境界壁を共有する複数の戸建て住宅が連続している形式の低層集合住宅。」
だそうです。
確かにテラスハウスですね。
ではこちらは?

◆あれ?
なんだかテラスハウスと長屋。
どちらも同じことを言っていそうです。
でも、

↑これを「テラスハウス」と呼んでいる人を見たこと無いですし、

↑これを「長屋」と呼ぶ人は(こちらは少しいそうですが)あんまり聞きません。
◆同じことを指しても雰囲気が全然違う。
長屋とテラスハウスを例にとりましたが、長屋≒和式、テラスハウス=洋式と捉えることができそうです。
イメージとしては長屋≒ぼろい、テラスハウス=お洒落となりそうですが、そこは本質じゃないような気がするのです。
でも、そのイメージの向上を狙ってか名称を変えたりする例を結構見かけます。
どう見ても民宿なのにいつのまにか「ゲストハウス」と名前が変わっていたり、「下宿」と言っていたのが「シェアハウス」と名前が変わっていたり。
私は個人的に、日本にある昔ながらの「下宿」とか「民宿」「長屋」だったら、そのままの名称の方がむしろお洒落で建物との齟齬が無い分、イメージとの差異も少ないと思っているのですがどうなんでしょうか??
篶竹荘と第2ペンギン荘はもともと「下宿」と「置屋(芸子さんの下)」だったものを使っているので「下宿(と銘打ったシェアハウス)」と名乗っています。
(と銘打ったシェアハウス)は本当はいらないのですが、インターネット上だけでは検索に引っかからなくなってしまうので、使用しています。
リアルな世界では「下宿」のみです。
◆「名は体を表す」ならいいけど。
「シェアハウスの方が」「テラスハウスの方が」「レギンスの方が」「ゲストハウスの方が」お洒落だから売れる!・・・というのもわかりますが、「下宿」「長屋」「タイツ(これは嘘です)」「民宿」の方がイメージに合っていることも多いかともいます。
要は、その中でどうやってイメージアップを図るのか。新しい提案をするのか。
と、考えた方がちゃんと日本語の名称としてあるので、その中で新しい提案が生まれそうな気がしているのですがどんなもんでしょうか?
個人的には日本語の「下宿」も「長屋」も「民宿」も「シェアハウス」「テラスハウス」「ゲストハウス」に引けを取らないくらい魅力的な名称です。
レトロなイメージはありますが、ダサいとかボロいとかそんなイメージは一切無いです。
横文字も嫌いではないですが、提供している施設とかサービスとか商品とかにビタッと合う日本語があったら、別にラテン語とか英語とかから造語を作らなくてもお洒落だなーと思う名称があるので、そっちを私は使いたいかなーと思っています。
なんだか、いつの間にかテラスハウスと長屋の話から名称をどうするかみたいな話になってしまいました。
まあ、脈絡のない話をしているのが特徴の「読みもの」ですのでヨシとしましょう。
そういえば、ここの「ブログ」も「読み物」なんて呼んでますね。
ではでは。