
↑「愛称:泥小屋」施工風景(2019年11月)
篶竹農園
自称・篶竹農園という畳12畳くらいの小さな畑を借りて数年になります。
毎年春先に、篶竹荘と第2ペンギン荘の有志を募って「農園会議」(食べたいものを夢想してよだれを垂らす会議)を開き、みんなで作物を作っています。
年々増えてくる農機具はビニールシートに巻いて保管していたのですが、紫外線でビニールシートは劣化するし、あんまりよろしくない。
そこで、農機具を雨風くらいから凌げるような小屋を建てようと考えたのです。
そもそもどういうわけか(私はエコ!とか自給自足!とかそういう感じは全くないのですが)「衣」「食」「住」くらいはなんか自力で賄えないものかと考える節があり、せっかくなので自給自足に近いもので小屋を建ててみようと思ったのです。
作ったのは3年前。半分遊びで作ったのですが、いまだ現役で健在です。
作るにあたって以下のことを注意しました。
1,借りてる畑なので土に返る建材でなるべく作る。
2,最悪住もうと思えば住める(テント以上の機能)
3,100年前からなかったっけ?と思わせる
4,目分量で作る(メジャーなどを使わない)
5,安く作る
です。
それでできたのがコレ。

写真は昨年のものなので築2年の状態です。
完全に周囲に溶け込んでいます。
なんとなくサバイバルをイメージしたので腕を広げた大きさや手の大きさで竹材のピッチを決め、土に返る麻ひもで結び、元田んぼだった畑の粘土質の土を入れ替えるついでにそれを利用し外壁にしました。
唯一、土に返らないのは屋根のトタンです。
全て麻ひもで縛ってあるので、解体するときはトタンを外して崩せば数年で土に返るという寸法です。
費用は購入したトタン波板と麻ひもで5000円くらい。
これで最悪、住むところが無くなってもなんとか生きていけるんじゃないか?と当時は考えたものですが。。。
実際にはテントレベルの家≒小屋なので日常を快適に暮らして行けるかと言われればそんなことは全くなく、「なんとか生きていける・・・んじゃない・・・かな??」といった生活レベルです。
では、最低限の大きさで、そこそこ快適に、安く住める家を作るとしたらどんな感じになるんだろう?
ということでちょっと考えてみました。
すてきなテキストを発見
そもそも、オノコというものは多かれ少なかれ自分の城というかなんというかを作るのが好きな性分な訳です。
小学校の時には防空壕跡やら巨大なツツジの中をくり抜いてとか、耕作放棄地のなかのセイタカアワダチソウをハサミで刈り取って、編み上げたり、廃墟の中に侵入して捨てられた家具を並べて「基地」としていました。
手を広げれば何でも届くミニマルで、好きなものだけを置いた空間。
押入に好きなものだけを詰め込んで、デスクスタンドの明かりで漫画を読むようなあの感じ。
わくわくじゃないですか。
・・・といった流れが数年に一度訪れ、作る予定もない小屋の図面みたいなものを落書きすることがあるのですが。。。
少しずつ新しい知識を得て、得た以上の知識を忘れて行き、夢の小屋計画は日々変わっていっています。
最近は↓こんなテキストを見つけ、また新たな小屋熱に罹患したわけです。
「山小舎を造ろうヨ 少し人生を考え直したい人に」(西丸震哉)

この本にはなんと最小0.5畳の小屋を建てて住む簡単な図面からが例として紹介されています。
読み進めると、1畳、2畳・・・みたいに大きくなっていくのですが、最初に0.5畳で衝撃(蓋を取るとトイレになっている設計なので、もうほとんどトイレに住む感じ)を受けていますから、3畳で豪邸に見える。。。
でも、実際問題、そこでちゃんと「快適に」暮らすとなればやはり四畳半が最低限なんじゃないかなと感じました。
四畳半小屋
で、今回落書きした小屋はこちら↓
なんかガバっと開けるような小屋考えたこと無かったな・・・という一つの個性だけで成り立っています。
あとは、シャワー&トイレユニットというユニットバスのミニマル版みたいなものを見つけたこと。
これがあるならすごく小さく小屋作れそうと思った次第です。

収納が無いので、天井裏をすべて収納として逃げてしまいましたが、なんかこれなら結構快適に暮らせそうな気がしているのですが、どんなもんでしょうか?
・・・まあ、すべて妄想、私の夢の世界の話なのですが。。
それでも、下宿を始めとした暮らし方から「こんなんでも暮らせるんじゃない?」といった最低限の暮らし方。
住みたい街、住もうと検討している街について「こういう視点もあるのね」と思ってもらえるような成り立ちとか都市規模とか交通機関とか人口密度とか気候とかのデータを眺めてみた感想やアイデア。
暮らすにはお金もかかるので生活費このくらいかかってます、みたいなお金関係のことも書こうと思っています。
ちなみに論文とかライフハックのブログみたいな感じでは全くなく、ネットサーフィンで見つけた不確かなデータをもとに、「こんな〇〇があるならこんな〇〇作れるんじゃない?」とか「それならこんな暮らし楽しそうだなー」とかを適当に書いていることをご承知おきください。
暮らし方もいろいろですが、「こんな考え方あるなら、自分はこんな暮らしがしたいな」と思ってもらえるような一助になりたい一心で書いております。
聡明な皆さまのアイデアを思い浮かべるきっかけになってくれたら幸いです。
ではでは~。