第二種電気工事士、コスパ最高かも。

◎下手の横好き

◆篶竹荘と第2ペンギン荘はサグラダファミリア

DIY絶賛進行中の「篶竹荘」と「第2ペンギン荘」。

合同会社SumSumでは長野県松本市の中心市街地にほど近い浅間温泉という温泉街でレトロな下宿屋さん(を冠したシェアハウス)を運営しています。

長野県や松本への移住したい方の「知り合いがいなくて不安」を払拭できるんじゃないかなと思って始めました。

それは自分も移住者だからです。

さて、そんな「篶竹荘」「第2ペンギン荘」ですが、家賃って基本的に毎月発生するものですから、年間を通したら結構な額になるもの。

なるべくリーズナブルに住んでもらいたいということから、最近のお洒落シェアハウスとことなり、最初は最低限の修繕だけを行い、以降、お金に余裕があったら順番にDIYで修繕していくことを繰り返しています。

篶竹荘は2015年から始めたので丸7年が経っていますが、まだまだ修繕するところはたくさんあります。

◆水平・垂直を取るのが苦手

篶竹荘をやる前に2013年から松本市北深志でカンデラゲストハウスもやっていました。

こちらも明治40年築の建物で築115年です。

劣化も激しく直すところがいっぱいだったのですが、お金もなく、管工事以外はすべてDIYでやってのけました。

てことで建物のDIY歴10年ほどの私ですが、よっぽど技術もついたのかと言えば全然そんなことありません。

これは性格なんだと思います。

水平・垂直なんて1mで5mm以下のズレならいいやと思ってしまいます。

◆でもDIYは好き

でもDIYは多少ズレていようとも「自分で作った!」という達成感があります。

大変だけど楽しいのです。

ただ、DIYでやろうとする範囲が増えてくると、法律の壁や資格の壁にぶち当たります。

要は「資格が無いとやっちゃいけない」DIYです。

例えば建築基準法でいうところの「大規模改修」とかですと建築士による「確認申請」が必要な場合がありますし、電気工事も動力につなぐ場合は資格が必要です。

建物をDIYで直していると「ここにコンセント欲しいのに。。。」みたいなことが頻発します。

そこで私は第二種電気工事士を取りました。

勉強期間は筆記は2週間毎日8時間くらい勉強して取れました。

実技は1週間4~5時間の勉強です。

そして、取ってみたらすごく便利!!

そんなわけで、以下に第二種電気工事士が(DIY好きにとって)コスパがいいか紹介しようと思います。

◎第二種電気工事士のできること

実際に工事を行える電気系の資格の分類はWikipedia先生によると以下の通りです。

 

第一種電気工事士
500kW未満の自家用電気工作物(中小工場、ビル、高圧受電の商店等)
(ネオン工事及び非常用予備発電装置工事を除く)
一般用電気工作物(一般家屋、小規模商店、600V以下で受電する電気設備等)


第二種電気工事士
一般用電気工作物(一般家屋、小規模商店、600V以下で受電する電気設備等)

 

特種電気工事資格者

ビルや工場等の自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)のうち、ネオン工事及び非常用予備発電装置工事

 

一般のお家ならせいぜい200Vの動力が来ているか来ていないかです。

つまり、DIYの範疇なら第二種電気工事士があれば、電気系統の工事がなんでもできると言っても過言ではありません。

それが2週間程度の勉強時間で取れてしまうわけですから、コスパ最強と言っていいんじゃないかと思います。

 

◎持ってる建物系の資格の比較

いかにコスパが最強かというのを私が持ってる建物系の資格を比べて見てみましょう。

◆二級建築士

勉強時間

→学科:働きながら半年くらい

→製図:働きながら2ヶ月くらい

●出来ること

→普通の規模の家や小規模のビルなどを設計できる。

役立ち感

→「管理建築士」の元で働いている場合、一人ひとりの兵隊の資格をもとに確認申請などをするわけではないので一度も「二級建築士」を使ったことが無い。

◆宅地建物取引士

勉強時間

→無職で2カ月くらい計300時間

●出来ること

→不動産取引業、不動産賃貸業、不動産管理業

役立ち感

→試験範囲に二級建築士とかぶる「建築基準法」があったので勉強してみようと思って取ったが、不動産取引とかをしているわけじゃないので、一度も使ったことがない。

◆第二種電気工事士

勉強時間

→学科:無職で2週間

→実技:無職で1週間

●出来ること

→普通の規模の家ならば大抵の電気工事をしていい。

役立ち感

→「ちょっとここにコンセント欲しいな」とか「スイッチを3路にできたら便利だな」と思いついたらすぐに実行できる。資格がないと違法になるのですごく役にたつ。

◎業務独占資格と名称独占資格

◆業務独占資格と名称独占資格

文部科学省の「国家資格の概要について」で国家資格が以下のように分けられています。

A) 業務独占資格: 弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格。

B) 名称独占資格: 栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格。

C) 設置義務資格: 特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格。

D) 技能検定: 業務知識や技能などを評価するもの。

◆「実際に使う」業務独占資格は強い

私の持っている、二級建築士も宅地建物取引士も第二種電気工事士も「業務独占資格」です。

この資格がないとその業務に携わってはいけません。

医師、司法書士、税理士、土地家屋調査士などは「無償業務独占資格」といって、無償であったとしても業務に携われない厳しさです。

資格は多かれ少なかれ勉強時間を日々の暮らしの中で割かねばなりません。

結構な労力を要します。

せっかく勉強して取るのならば、「就職に役立つ」「プライベートで役立つ」問わずに「実際に使える資格」か否かを考えて取ったほうがよさそうです。

見栄や体裁として取らなければならない場合もありますが、あまり役に立たないことが多そうですし、そんな動機で勉強するのはつらいです。

私の場合、職場で無資格だと無能扱いするので取った二級建築士がそうでした。一級建築士を取る前に辞めちゃったので、「勉強」という大きな時間を取られるのは3分の1くらいで済みましたが。。

◎おわりに

そんなわけで、私にとって「第二種電気工事士」がこれまで取った資格の中で一番役に立ってるというお話でした。

DIY系の資格じゃありませんが、簿記3級とかも会計やるのに役立ってるような気もします。

要はやっぱり「使うか否か」ってことですね。

必要性があれば勉強していても楽しいです。電気工事士は実技試験の勉強とかめちゃくちゃ楽しかったですし、実際に工事するときもすごく役に立ってます。

てことで、今年も篶竹荘と第2ペンギン荘は絶賛DIY中です。

年にほんのちょこっとしか修繕していませんが、それでも少しずつ良くなっている実感があります。

古い建物でどうしようもない所はありますが。。

まあ、見様によっては「レトロ」ってことです。

篶竹荘と第2ペンギン荘もどちらも戦後すぐに建てられた下宿の建物を使ったシェアハウスですので。

最後に宣伝になりますが、長野県や松本に移住を考えていて、電気工事士が自ら直したレトロなシェアハウス「篶竹荘」と「第2ペンギン荘」での暮らしに興味がある。DIY手伝いたい!・・・方などおられましたら、ぜひ入居を検討していただけたら幸いです。

今回はこんな感じで。。

 

ではではー。