前口上
◆愚痴
うへー。このタイトル。恥ずかしい。
広告収入を得るためのブログタイトルみたいでなんだか凹みます。
「畑をやるメリット・デメリット」とか「畑をやるのに知っておきたいこと〇選」とか。。。
でも、書きたいことは実際にコレなので仕方がない部分も。
それに加えて、検索AIに気に入られそうなキャッチ―なタイトル、文字数にしないと検索にすら引っかかってくれないらしいのですよ。。。そうなると自ずとこんなタイトルになってしまう。。。
他のブログをたまにのぞくこともあるのですが、画一化している感じがして面白味が。。。
SEOのAIがもうちょっと優秀になってほしいなあ。
◆本題
最近、検索AIとか移住とか暮らしとか日常とか下宿とかシェアハウスとか・・・そんなテーマについて有益な情報を伝えられたらいいなと思ってブログを書くことにしたのですが、書いていくほど検索AIさんに不満が。。。
そんなわけで愚痴を言ってしまいました。ごめんなさい。
さて、「農的暮らし」って言葉があるのですね。事業としての「農業」を私はやっているわけではないので「農的暮らし」って言葉がちょうどいいなと思い、ここでも使わせてもらいます。
「農的暮らし」について「自給自足で必要な田畑の面積」についてや主観的な観点から「畑を数年やってみての感想」を書いていますが、もう少し箇条書きでメリット・デメリットも書いてみようかなというのが今回の趣旨です。
実際に長野県松本市の一画でシェアハウス(篶竹荘と第2ペンギン荘)のメンバーと何年も畑をやっているので感想も交えて書いていきたいと思いますよー。
畑!そのメリットとデメリット
◆メリット
↑はじめてやったジャガイモは「シャドークイーン」たくさん採れました!
↑秋蒔きの野菜はアブラナ科がメイン。漬物などの保存食にしました。
〇育てる・収穫の楽しみ
もう、畑をせっせと耕していて、これに勝るものはありません。毎日日が昇るころ通って、間引きや摘果したり草取りしたり。愛情をかければかけるほど、野菜たちもちゃんと答えて豊作になってくれます。それを初収穫して料理して。。食べたときの喜びは何にもまして代え難い経験です。
〇マイナーな野菜も作れる
私は「薬味」がとにかく好きです。具体的にはネギ、パクチーが特に。スーパーで買うとパクチーなんかは一束300円とかします。でも、種も一袋300円くらい。種から育てると山のように収穫ができます。それをフォーとかスパイスカレーに入れるのです。
パクチーはそれでもすっかり市民権を得ている食べ物になったので、スーパーなどでも買えますが、もっとマイナーな野菜も作ろうと思えば作れるわけです。そんな自由度が高いのも魅力のひとつと言えます。(ただし気候が合うかは別ですが。。)
〇採れたてを食べれる
きゅうりの採れたてはシャキシャキで美味しいです。きゅうりもオクラもナスもトマトも採れたてはトゲトゲしています。早朝、畑仕事のついでに収穫して、ほどよい疲労感と空腹感をスパイスに朝ごはんを作って食べる。(簡単なので朝ごはんはよくスクランブルエッグにします)これを贅沢と言わずになんとやらです。
〇季節を感じる
基本、外での作業ですから季節に敏感になります。日が昇るの早くなったな、とか、空気が爽やかになってきた、とか。もし仕事がデスクワークメインですと季節なんて感じることなんて少ないと思います。
都市部に住んでいればなおのこと。
そのデトックスというか、自然を感じるというか、なおかつ収穫物がある。そんなことができるのが畑の良さだと思います。
〇運動になり生活スタイルも健康的
土を耕したり、凶暴な草を引っこ抜いたり。基本、畑作業は肉体労働ですから運動になります。これも同様に、運動になった上に収穫物を得られるっていうのが一石二鳥でやりがいがあります。
〇大切に食べようと考えるようになる
スーパーで普通に並んでいる野菜たちを見ただけでは感じられない思いが、「野菜って育てるの大変なんだなー」ってことです。これは子供への教育としての観点かもしれませんが、食べ物を大切にしようと思うことは間違いありません。
だって自ら苦労して育てた野菜たちですから。
◆デメリット
↑数日放っておくとこうなる。種を飛ばして近くの畑の迷惑にもなるので(本当は)ここまで放置してはいけない。
〇基本的に毎日時間と思考をとられる
草取りや野菜によっては収穫は基本的に毎日。少なくとも2日に1度はやらなければなりません。
また、「雨が最近降っていないから夕方行って水をあげなきゃ」とか「そろそろ虫よけのネットをやらないと」とか、ちゃんと収穫するまでにいろいろ考えることがあり、労力が結構かかります。
〇畑仕事の大半は草取り
芽が出たり、収穫の喜びは何にも代え難いものですが、その途中経過の作業のほとんどが「雑草取り」です。もう永遠と呼べるくらい雑草取り。春、秋の雑草はまだ優しいのですが、夏の雑草は狂暴そのもの。1週間放置しようものなら背丈ほど伸びてしまうものもあります。
この期間の作業は単純作業そのもの。結構地味な部分があります。そこを乗り越えられるかが畑を続けられるかの見極めどころです。
〇日焼けや虫刺されなど
畑は基本まっ平らな日当たりのいい場所にあります。夜明け前や夕暮れ時以外は容赦なく日差しが降り注ぎます。
それを避けて明け方、夕方にやろうとするとそれはそれで虫がいっぱいいます。
対策として長袖長ズボンにすればいいのですが、極度に日焼けや虫刺されが嫌な方は苦労するかもしれません。
〇お金がかかる
うまく収穫できればスーパーで買うより絶対に経済的です。ただ、お金がまったくかからないかと言えばそんなことはありません。
農業資材や、種、肥料、支柱などの消耗品。慣行栽培ならばマルチやネットなど定期的に購入しなければならないものがたくさんあります。
私たち下宿の有志ではその都度500円、1000円みたいな感じで集めて作っていますが、消耗品と種などの購入で60㎡の畑で年間1万円くらいかかっている感じです。
〇豊作すぎる・凶作すぎる
うれしい悲鳴かと思いきや本当の悲鳴かもしれません。豊作。
豊作だと永遠と同じものが採れます。メリットでお伝えした通り「食べ物の大切さ」をすっかり理解しているので、永遠と食べます。そんなことが起こりますし、プロじゃない私たちが豊作だと、当然、巷も豊作で、スーパーでも同じ野菜が激安で売ってたりしてちょっと凹むこともあります。
逆に凶作。雨が多すぎてトマトが腐ってしまったとか、日照り続きでとか病気とか。
「収穫」その喜びのために日々苦労しているのに、途中でダメになってしまうことが往々にしてあります。それはそれで凹んでしまうので、リスク分散のために多品種少量生産をするのが家庭菜園ではいいと思います。
〇飽きても途中でやめられない
畑を始めてやる人は、まず市民農園などの区画を借りて始めるものと思われます。
基本的に借りるのは最低でも1年単位になります。
はじめて畑をやってみて、春先はいいんです。雑草たちがまだ「草花」って感じで優しいので。奴らが牙をむくのが梅雨明け。そこで畑初心者はふるいにかけられます。
「畑に行かなくなる」
でも、一度借りてしまったからにはすぐに返せません。
野菜たちはすっかり枯れさせてしまったとしても雑草は伸び続けます。
管理者から「雑草の種がほかの区画にも舞って大変なことになってる」と連絡が来ます。
そうなると「雑草を取るだけ」という苦行が冬になるまで続くわけです。私はこの状態になることを「賽の河原の石積み」と呼んでいます。なんも得るものがありません。地獄です。
それでもやっぱり畑は楽しい。
◆少しずつ手を広げてみるのが◎
どうでしょうか?実体験をもとに書いているので「デメリット」なんて特に身につまされるリアルさがあったのではないでしょうか。
「市民農園の草取り地獄」は本当に経験しました。草取りに行った時の他の区画お人の冷たい視線ときたら。。
昨今のアウトドアブームの一環かもしれませんが「農的暮らし」みたいなのも注目されていると聞きます。雑誌等見てもなんかお洒落な感じで農業を勧めているのも見かけますし、ワークマンとかにもお洒落な作業着とかも売ってます。
でも、ここは一呼吸入れて落ち着いて、いきなり大きく始めるのではなく、まずはベランダでとか、軒先の花壇で始めるのがいいかと思います。
篶竹荘と第2ペンギン荘では「自分がやりたいし、みんなにも手伝ってもらえたら楽になる」という本音もありますが、畑に興味ある人がいきなり始めてやっぱり向いてなかったと放置してしまう前に、「みんなでまずは小さくやってみたらどう?」「それで向いてたら大きなところでやってみるのがいいんじゃない?」という農的暮らしの提案というか「日常づくり」の一環としてやっている部分もあります。
実際に「やりたい!」と始めた住民の方たちも毎年一部は梅雨の始まりと共に離脱します。思ったより大変で。それがリアルです。
そういった経験をもとに紆余曲折あって60㎡が最適な広さというのを見つけました。気候が良く「これならもっと借りて手広くやりたい!」と思ってしまう年もありますが、だいたい失敗しているので、広げないように心がけています。
これは経験値なので、やっぱり少しずつ始めて自分にとっての最適解を見つけるのが一番いいんじゃないかなと思う次第です。
◆やっぱり何かを育てるのは楽しい。
後半にデメリットを書いたのと、実体験で感情を多く込めてしまったため、「苦労が絶えない農的暮らし」みたいになってしまいましたが、それでもやっぱり何かを育てるのは楽しいです。
途中に苦労があったとしても、収穫した時はうれしいし楽しいです。
登山と似ているかもしれません。
合同会社SumSumのやってる篶竹荘と第2ペンギン荘では人それぞれの「ふつうの暮らし」をテーマにいろんな選択肢を提案できるように、「暮らし」や「日常」に関する(適当に思いついていることを書いている)こんな読み物や下宿(シェアハウス)の生活を紹介したりしています。
ブログやInstagram、Facebookを見てみて「ちょっと試してみたい暮らし方かも」と思ていただけたら、移住を検討していただけたらお問い合わせしてみてください。
うちだけじゃなく、最近では画一的でなくいろいろな生活スタイルを実践している人がたくさんいます。
みんながみんな、快適な暮らしが送れることが最高の日常だと思っていますので、これからもこんなブログを書いていこうと思います。
よろしければ末永くごひいきに。
それではではー。