【主観的】畑を数年やってみての感想

↑畑にいたアマガエル。かわいい。

今回は感情論。主観的な観点から。

前回は、地方に移住して自給自足をするにはどのくらいの田畑の面積が必要か??という点で、なるべく数字を使って書いてみました。(正しい数字かはわかりませんがすごく頑張りました!)

でも、結局のところ楽しいか否かだと思うわけです。

オフィスでの仕事や現場作用だって、何かを作って売ることだって、「仕事だから」と我慢するってのもひとつの考え方ですが、それが楽しいならなおのこといいわけじゃないですか。

と、いうことで前回の記事とは全然違った方面から、感情的、かつ主観的に、畑をやってみてどのくらい自給自足できたかや、作ってよかった作物などを書いてみたりします。

やってる畑の広さは約60㎡

私たち、篶竹荘と第2ペンギン荘の有志でやっている畑の広さは約60㎡。8m×8mくらいの広さになります。そこに、堆肥を作るための場所や、農機具を入れる泥小屋もあるので、作付面積はもう少し小さくなります。

以前は調子に乗って数倍の面積を借りていた年もありました。

が、畑の作業のほとんどは草取り。

家庭菜園レベルの農機具で、農業機械は一切ないので、夏は日の昇る前の早朝に行きせっせと草取りをしていることに嫌気がさしてしまい、居間の面積に落ち着いて数年が経ちます。

この面積を、移住者+畑未経験者のメンバーながらも3~4人で回していくのがちょうどいいと感じています。

みんな他に仕事をしていて、畑に来れるのは週に1~2日程度。ときどき、芋などの大きな収穫をするときは日時を合わせて作業する、そんな感じです。

それぞれのメンバーは週1~2日しか行かなかったとしても、畑は水やりとか草取りとか支柱を建てたり、寒冷紗を敷いたりと、ほぼ毎日やることがあるため、3~4人でランダムに通えば3~8日/週で畑に誰かが行くことになるので、うまく回るといった寸法です。

さて、3~4人が60㎡の畑から収穫した野菜で自給自足できるかというと全くできません。(同じことを書くのは面倒くさいので何度もリンクを貼って申し訳ないのですが・・・)先日の記事の通り1人が自給自足するのに必要な畑の大きさは約75㎡。安全率もかけているので、それを抜かしても60㎡で賄える人員は1人でしょう。

それでも、作ってみての感想は4人が「夏と晩秋はほぼ野菜を買わない」レベルの野菜を取ることができます。

畑がうまい人は同じ作物でも採れる時期をずらすように植えるのですが、私たちはずらしても何故か最終的に同じ時期に採れてしまい、なんなら人にあげるほど収穫する時期もあります。

今回の記事は数値ではなく、主観的な内容なので、例えば夏はきゅうりばかり豊作で、きゅうりはあげるほど採れたからきゅうりあげてトマトを人からもらう…みたいなパターンもあるので一概には言えませんが、「60㎡を3~4人で耕す」というのはそんな肌間隔と感じてもらえたらと思います。

やってよかった、またやりたい、毎年やりたい野菜

さて、そんな60㎡の畑で育ててみてよかった作物を紹介して行きます。これは私たちの備忘録にもなるので張り切って、抜け目がないように書きたいと思います。

〇ナス科三兄弟(夏)

夏野菜の王様、ナス科三兄弟のトマト、ナス、ピーマン。個人的にはピーマンが一番好きですが、トマトもナスも料理の幅が広いので2~3株ずつ作っていると重宝します。なにより、一つの株から何度も収穫できるので、なんとなく得した気分になります。

トマトは水が嫌い、ナスは水が大好き、とナス科にも特徴があるのと連作障害があるのでうまくローテーションしなければなりません。

〇きゅうりとゴーヤ(夏)

みずみずしくてとれたてを食べることができるのは、畑をやっている醍醐味です。ゴーヤは夏バテにもいいですし、秋になったら種取りや売れさせて赤い果実を食べるのも◎。

瓜は一日放っておくと巨大化するので、こいつらのせいで毎日畑に行くことが確定してしまうので、2株ずつくらいがウチはちょうど良さそうなことが分かっています。

〇オクラ(夏)

脇役のように見えてオクラがうちの畑では大人気です。1株から夏~晩秋まで何度も採れる。枝ぶりの調整とか手間がほとんどかからないメリットがあります。

2021年は1畝まるまるオクラにしましたが、飽きもせずおいしく食べることができました。

〇ズッキーニ(夏)

クセが少ない野菜で炒めたり、生で食べて歯ごたえを楽しんだりといろいろな使い方が出来るので大変重宝しています。ただ、とげとげした葉っぱが放射状に広がるので、そこがちょっとヤなところでしょうか。

〇モロッコインゲン(夏)

畑の中に2mくらいの高さのネットを建てて這わせるので、日陰になっていいです。甘辛味噌で炒めても、味噌汁に入れてもおいしくて、コンスタントに取れ続けるので最高です。

〇かぼちゃ(夏)

昨年作ってみてハマりました!ツルの延びる方向だけ面倒見てやればあとは放っておくだけ。いつの間にかたくさんの実がなっています。ナス科とかきゅうりは、漬物とかピクルスみたいに瓶詰するとかしないかぎり長期保存はできませんが、かぼちゃは夏に収穫して、追熟後食べ始めるのは秋から。ちょうど他の野菜が終わったころから食べごろになります。

長期保存ができて春先まで食べることができるので、自給自足を目指す方はカボチャは重宝しそうな気がしてます。腹持ちもいいですし。

〇じゃがいも(夏)

じゃがいもも芽が出て最初のころ面倒を見るだけで、あとは放ったらかしで、たくさん収穫ができます。そして、カボチャ並に長期保存ができる。腹持ちもいい。ただ、ちょっとカボチャより最初に土を柔らかく耕したりしなければいけないので、面倒はかかるかもしれません。

カボチャは土手カボチャというくらいで、荒れ地でもできますので。。

〇さつまいも(夏~秋)

畑の中でなかなか「甘い!」と思える野菜が取れないのでサツマイモはなんだかとってもありがたい存在です。こいつの何がいいかというと、じゃがいも(ナス科)、かぼちゃ(ウリ科)と違い、ヒルガオ科で他にメジャーな野菜がいなく、連作障害も起こさないことです。もう最高です!

ただ、じゃがいも、かぼちゃよりは長期保存ができないところが玉に瑕といった感じでしょうか。それでも2カ月くらいは余裕でもつのですが。

〇大根(秋)

秋はアブラナ科のシーズンです。大根は葉っぱは漬物やみそ汁の実に出来ますし、大根はクセのない野菜ですので、サラダでも、煮物でもおろしにしてもなんでもOK。もちろんタクアンなどの漬物にして長期保存してもいいので、寒くてあまり野菜が取れなくなる晩秋~冬にかけてとてもありがたい野菜です。

おわりに

ということで今回は主観的に畑のことを書いてみました。

ど素人観点ですが、それでも都会に住んでいて、地方に移住したいなーとか、農業やってみたいと思っている方たちの参考になったらと思います。

移住、2拠点生活、畑、シェアハウス、下宿、自然、共同生活、農的暮らし、自給自足などそんなキーワード(←無理やり付けたSEO対策です・・・)に興味がある方の暮らしの参考になれば幸いです。

それではでは。