シェアキッチン、もう発展させて私設公民館にしちゃおう。

◆公民館の指定管理者制度とか公設民営方式。

一時期話題になりましたが、武雄市図書館など公設して民営する運営方式。

指定管理者制度もそんな感じで民間の効率的な運営方法を取り入れて運営費を削減し、しかも公共施設の利用を促進させる・・・みたいな考え方だった気がします。

逆に採算が取れなくても地域に必要なものを残していく・・・と言った運営にも公設民営方式は役に立ったりするのかな?と思ったりしています。

合同会社SumSumのある松本市ではバスが公設民営方式になりました

なるほど。

人口も減ってきて、行政も使える予算が縮小する中集中と選択をしていかなければなりません。

それでも全て効率化すればいいわけでなく、公共福祉として残して行かなくちゃいけないところは残して行かなければなりません。

そこで公設民営とか指定管理者制度とかそのあたりになったのかな、と。

さて、そういうことなら公民館とかも公設民営方式にすればいいんじゃないかな??と思ったりして調べてみたわけです。

一般的な公民館は館長を地域の人の中から嘱託職員として選出し、それを支える役割として公民館主事を市町村の正規職員で賄う方式が取られています。

ではなくて、完全に公設民営ってのはないのでしょうか?

文部科学省の資料に「公民館の現状と課題」(文部科学省)

こんな論文的なものもあった。「松江市の公民館の現状と課題」(松本祥一/松江市古志原公民館)

そしてこんなのもあった。「地区公民館の管理運営体制の移り変り」(日田市)

うーん。なるほど。

公民館と言うと、キッチンとかでお料理教室やったり、囲碁クラブとか生け花教室とかそういうのを開催する場所として貸し出したりする・・・ってイメージだけでしたが、結構いろいろ裏で頑張っているんだな、と思いました。

具体的には文科省の社会教育法の所を見てみると、

一 定期講座を開設すること。
二 討論会、講習会、講演会、実習会、展示会等を開催すること。
三 図書、記録、模型、資料等を備え、その利用を図ること。
四 体育、レクリエーシヨン等に関する集会を開催すること。
五 各種の団体、機関等の連絡を図ること。
六 その施設を住民の集会その他の公共的利用に供すること。

とあります。

たしかに、公民館の事業って上のようなことをやっているイメージがあります。

だけれど、ときたま公民館に行くと思うのです。

「やる気、なくね?」と。

人口減少社会の中、地域の維持や活性化は喫緊の課題であり、その中で公民館という存在が今注目されていて、松本市でも地域づくり課なるものが組織されて、より地域に密着したまちづくりはこの課が担う・・・みたいなことをだいぶ前の広報とかで見た気がしますが、やっぱり思うのです。

「やる気、なくね?」と。

なんだか、公民館の職員を見ていると、市役所の中でも窓際族が配置されているようなイメージです。

広報には公民館が地域のまちづくりの急先鋒、切り込み隊長を担うって書いてあった気がするのに。。

行くとぼーっとマウスに乗っけた右手が一切動くことなく、そしてキーボードをタイピングするわけでもなく、パソコンとにらめっこしています。何をやってるのでしょう?

多分受け身ではやることが無いのでしょう。(暇なのもかわいそうだと思います。時間流れるの遅いですもん。。)

「一 定期講座を開設すること。」「二 討論会、講習会、講演会、実習会、展示会等を開催すること。」は毎週、毎月のルーティンですし、
「三 図書、記録、模型、資料等を備え、その利用を図ること。」はすでにあるので更新しない限りはそのままでいいでしょう。
「四 体育、レクリエーシヨン等に関する集会を開催すること。」「六 その施設を住民の集会その他の公共的利用に供すること。」だって会場を貸し出すだけで市民が勝手に利用してくれます。

となると公民館(松本市では地域づくりセンター?)が地域のまちづくりの急先鋒として活躍する活動と言えば「五 各種の団体、機関等の連絡を図ること。」・・・をさらに発展させ、「各種の団体の設立運営を促すまたは補佐し、機関等連絡をはかり地域の発展に寄与すること」・・・が大事なんじゃないかと思うわけです。

でも、動くことは失敗する可能性だってあるわけです。

徒労に終わることも多々あると思うわけです。

それなら今あるルーティンの活動を続けるのが楽・・・事業報告とかする時は、作文力をもってそれっぽく書いておけばたまにモデル事業とかで紹介されてて評価されることもある・・・みたいな流れになっていっちゃう気がしているわけです。

なので結局事なかれ主義に。

なんとなくのらりくらりと躱していって、異動するまで持ちこたえる・・・みたいな流れになってしまうのが想像できます。

公民館の場合、館長は嘱託で市民が担うことになるかと思いますが、どんなにやる気があっても、やる気のない職員が補佐と言うことになると、組織の運営自体が滞り、なんだかやる気のあった館長もやる気が無くなってしまいそうな気がします。

◆むしろカフェとかシェアキッチンの方が公民館っぽい?

そう考えると、地域の人たちや観光客でにぎわうようなカフェやシェアキッチンの方がむしろ公民館により近い活動をしているんじゃないかという思いにもなってくるわけです。

カフェの場合ですと人と人をお店の方が繋いでくれたり、紹介してくれたりします。これはまちづくりの観点からも非常に有用です。カフェがその地域の中心となって、空き店舗の紹介などをして、地域に新しいお店ができたりします。

結果的に地域が活性化します。

これは「五 各種の団体、機関等の連絡を図ること。」に結構近いんじゃないでしょうか?

ただ、完全な民間であるカフェでは公平性が担保されません。カフェの場合ですと、お店の人と気が合う人、仲良くなった人だけって制限があります。

シェアキッチンの場合も同様です。

公民館には調理室があります。シェアキッチンは公民館の調理室に似ています。なのでこれも発展すれば公民館みたいな存在になれると思っているのですが、公平性の部分ではやっぱり役所が担うべきだと思っています。

そうなると公設民営の公民館、もしくは公平性を考慮に入れた私営公民館なんてあったら面白そうだなーと思うのですが、どうなんでしょう?

今後は行政のスリム化によって指定管理者や公設民営を発展させた公民館ができてきそうな気がします。

同じ行政地域の中でも各地区の公民館が切磋琢磨して自分の地域に人を、店を呼び込もうとする。そして競争し合うことで町全体が活性化する・・・って感じです。

そのためには結局のところやる気のある職員が配置されるか否かで全然その地域の活動が変わってくると思うのですが、どういった人員配置をしているのか気になるところです。

もしくは失敗してもいいよ!どんどんやって!・・・という土壌が役所にはないのか・・・もしくは動いた結果、成果が出せなかった場合は評価もされない仕組みなのか・・・多分どっちもそうな気が。。そして、だんだんやる気があった職員もやる気が無くなってきちゃうのかなあ・・。はたまた、やる気があって育てていた事業がこれから!ってときに異動になっちゃうってこともあり得そう。

そう考えると公民館活動って難しいですね。

公益性とかを考えるとさらに難しい。

とりあえずは完全に民間で公民館的な役割をしているのは地域のカフェだったり、もしくはシェアキッチンなどだったら調理室的な役割も担いつつ私営公民館的なポジションになれるんじゃないかと思って書き殴ってみました。

ではでは。

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