松本市営の路面電車(妄想)

◆もはやハードな時代ではない・・・が!

人口減な社会情勢の中、どこの自治体もコストを削減していく中、こんな大規模なハード事業は時代遅れである。

だけれど、宇都宮ライトレールのように攻めの姿勢を貫く自治体もある。このご時世だからきちんと採算が取れるように需給を試算し、作ったのだと思うが、これは宇都宮くらいの都市規模(52万人)だから実現できたものだと思う。

一方、松本くらいだと小さすぎる(24万人)。

もしライトレールを敷設するなら「これから伸びる拠点」へ延伸させるのが費用対効果的にいいと思うけれど、松本の街は戦災を逃れ、城下町の町割りが色濃く残っているため市街地はゴミゴミと密集している。

それが魅力なのでもあるが、道も狭いし、路面電車を新たに敷くのは至難の業だろうし、既存のバス路線があるところに無理やり敷いてもあんまり意味がないと思う。

が!妄想するのは自由である。

合同会社SumSumの一人社員である”ぽん”は大学の時、建築学科だったけれど、都市環境工学という分野だったので、公共交通とかの研究をしていた。どこに需要があって、どこに公共交通を敷けばどのような効果があるか?・・・の基礎研究だ。

基礎研究なのはこれまで誰も研究していなかった分野を自分で見つけて始めたからであって、本当はもっと研究したかったのだけど、就職してしまったので後輩が続けることになったのだ。(自分が考え出したテーマがそのご二十年近く続いていてうれしい限りである)

で。そんな研究をしていたから公共交通の新路線を効率よく計画するとか、そういう計画が大好きである。需給予測を立てるとかそういうことも好きである。

が、今回はお遊びである。

旧市街地を結ぶ路線だっていいはずだ。妄想だから。

なんならバス路線と被っていてもいい。妄想だもん。

ってことで考えてみた。

浅間温泉に住んでるので浅間温泉をものすごく贔屓している。

◆松本に路面電車を復活させるなら

松本停車場から時計回りに浅間温泉までは1960年代まであった路面電車「松本電気鉄道 浅間線」をほぼ踏襲している。

でも、せっかくだから循環線の方が面白いじゃん!・・・ってことで無理やり循環線にしてみた。

道路で言うと駅前通り→やまびこ道路→こまくさ道路って感じである。

バス路線で言うと「新浅間線」「循環線」「北市内線」の間の子である。

停車場は次の通り。

松本停車場―本町―小池町―美術館・市民芸術館―あがたの森―清水銀座―桜橋―横田温泉―附属病院―信州大学―球場・庭球公園―浅間温泉入口⇆中浅間⇆浅間温泉ターミナル⇆浅間温泉入口―水汲―文化会館・体育館―美須々・護国神社―桐―法務局―深志高校―城山公園口―図書館・開智学校―松本城・蟻ケ崎高校―大手一丁目―今町―中央一丁目―松本停車場

の一周。時計回りと反時計回りがあってどちらも20分に一度、ラッシュ時は10分に一度の頻度で発着する。

どう考えても道の広さ的に複線は無理(なんなら単線も敷設する広さなんてない)なのだけれど、それだと時計回り、反時計回りを高頻度で発着させるのは無理なんで、ここは全線複線ってことにしよう。

ゆくゆくは上高地まで”延伸した”松本電鉄上高地線と直通運転して、浅間温泉発上高地行きを作れば、温泉客が増えたりするぞー!!

◆自動運転の乗合バス

ってなことは無理です。

どう考えてもハードなまちづくりは終わった。

30年前くらいには終わっていたけれど、本格的に終わったのは10年前くらいか。

むしろ今ある資源をどうやって持続・再編させるかの時代である。

松本の道路事情は最悪である。

道が狭いから右折レーンがないところが多い。(それでもレーンを作ろうと各所で努力していると思う。狭いのに・・・頑張って!)

なので右折車があると道路が詰まって渋滞が起こる原因になる。悲しいことで。

でも、最近、自動運転はまだか!?ブームが自分の中で続いているのだけれど、自動運転になったら、自動運転車同士で通信などを行って、右折車を効率よく捌く走行だって出来るはずだ。AIくんに頑張ってもらって。そしたら右折レーンの新設すらいらなくなる。

本来、右折レーンに割くはずだった土地を店舗とか住宅とか別の土地利用をすることができるようにもなるはずだ。

そして、路線図に沿って走る・・・と言うバス路線よりもタイの北部の都市チェンマイを走っている乗り合いバス「ソンテウ」みたいな中型車両の乗り合いバスがバスの主流になってくるのではないか?

アプリで呼ぶと、近くを走っているソンテウの中で今の乗ってる客の下車の場所、新たな客の乗車・下車の場所を効率よく結べるルートを計算してもっとも適した車両が迎えに行くという。

これをチェンマイのソンテウは人がやっているけれど、AIと自動運転が入れば日本でも普及しそうである。というかこういうのが公営とかで市街地ならば一回100円とかにすれば、自家用車は不要になるだろう。

業務で日常的に車を使わない限りは、一般家庭なら自家用車→カーシェアリングになると思う。まあ、たまに大きな買い物するもんね。

多分、路面電車より、乗り合いバス「ソンテウ」の普及の方がこれからの時代にマッチしているな。うん。

ただ、路面電車が好きなんですよ。。

旅行で路面電車がある街に行ったら、行くところも無いのに一区間だけ乗ったりするくらい好きなんですよ。

そんなわけで、住んでる松本市のなかに路面電車を復活させたら・・・という妄想を膨らませて記事を書いちゃいました。

ごめんなさい。これからはAI+自動運転の乗り合いバスの時代ですね!(多分)

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