「間借り」を仕組化できないか?当たり前の世の中に出来ないか?

◆間借りと空き家

このお話は、

「間貸し」のポータルサイト

木賃アパートをカッコよく定義する。

「長屋」をカッコよく再定義する。

の記事にちょっと似ています。お時間があれば、ご一読ください。

さて。衣食住という人間が暮らしを営む中で重要になってくる「住」ですが、「住」の形として現在一般的なのは「買う」「借りる」です。

その中で「借りる」は一軒家を借りたり、アパートやマンションを借りたりがあるでしょう。

ただ、昔は「下宿」や「長屋」「間借」などもあったわけです。

そして、当時はアパート・マンションなどはまだ一般的ではありませんでした。

似たような形態としては関西の文化住宅、関東の木賃アパートなどが現在のアパートの走りでしょう。

さて、そんな時代の変遷を経て、シェアハウスが台頭してきて、共用部分のある住まいが見直されてきた気がします。

すなわち「下宿」「長屋」「木賃アパート」「間借り」など、隣人と距離の近い住居の形態の良さが再認識されているような気がしています。

なので、前に「木賃アパート」と「長屋」を再定義・・・といったらおこがましいですが、良さを再認識してもらいたいな・・・みたいな記事を書きました。

そして今回は「間借り」です。(また、下宿についても書くかもしれません)

間借りは、一軒家の空室をその名の通り借りる形で、「ひと間」を「借りる」から「間借り」です。貸す方の視点で見れば「間貸し」です。

間借りが昔のように一般的になれば借りる人は(おそらく)借りられますし、初めての一人暮らしの大学生の親御さんからすれば安心感も高まります。

貸す方とすれば、イメージとして子供が独立した夫婦を想定していますが、子供がいなくなって空室を遊ばせておくのはもったいないことや、生活の張りとして誰かを住まわせるのもいいような気がしています。

ただそうすると、賃貸住宅として新たな種類の供給がなされてしまうため、また空き家が増えそうな気がしないでもないですが。。

ちょっと話はズレて、空き家問題なのでしょう?

一般的に言われているのは、そのまま放置された空き家による生活環境の悪化が問題とされています。それなら、放置されないようにすればいいのでは??山間地域の活用できないような田舎にある場合は放置せずに、国に寄付するとかそうするしかないと思います。まあ、そう簡単に行かないので問題になっているのでしょうけど。。

また、立地がいい所にある空き家は相続人が複雑すぎてうまく相続が行われていないのが問題だと言います。これは、相続をもっとシンプルにするしかない。。もしくは世代が変わる前に相続事項が発生した時点の相続人の人数がシンプルな段階で必ず相続するか相続放棄するかを義務化しないと直らないかと・・・。

はたまた、供給過多の問題はこれはどうすればいいんでしょう?

街中に空き家がたくさんあるのに市場へ出回らないがため、土地が不足して、郊外の宅地化が進み、そこに新築が建てられる・・・みたいな流れが、合同会社SumSumのある長野県松本市では最近よく見られる光景です。

金銭面の問題はあるでしょうけれど、空き家がちゃんと市場に出回れば、新築でも空き家の活用でもどちらでもいいですが、イイ感じに土地利用が更新されて行くと思われるのですが・・・。

個人的には味のある空き家を活用する方が好きですが、新築でも別に構いません。ただ、街中にそういった利用されていない土地があるにも関わらず、郊外の宅地開発を進めてしまうことに問題があるのではないかと思ったり。

街中に空き家だらけなのに、郊外に住宅地が広がってく様をみるとなんとももどかしい気持ちになります。

それを一軒の住宅内の話として捉えた場合も似たようなことになります。

すなわち「間借り」です。

空室があるのに活用されていないから、立地のいい場所にあるにも関わらず、そこを利用できない人が、別の土地でアパートなどを借りる。。

もったいないです。

もっと有効活用すれば、一軒当たりの住戸が広くなったり、庭が広くなったり。住宅の軒数がそこまで必要じゃなくなるわけですから、結果的に住環境が良くなるような気がしないでもありません。

と、いった勢いで書き殴ったこの文章を前提として、間借りを仕組化できないか?という話を展開していきます。

そうです。妄想から話を広げてさらに妄想をしていくという、SumSumのよくある「まちづくり妄想」パターンです。

◆「間借り」ってまだあるの?

ということで、まずは「間借り」について。

間借りって今もあるんでしょうか?

もちろん、親戚が東京に住んでいて、東京に進学を機に、親戚のうちに間借りする・・・みたいなことは今も当然あるのでしょうけれど、夏目漱石の「こころ」の書生のように街を歩いていて近所の店にぶらりと入り「この辺でどこか下宿できる家はありませんか?」みたいに聞いて間借りするところを探す・・・というのはさすがにもうないような気がします。

といって、間借りというスタイルの不動産物件がネットとかで調べられる仕組みにも当然なっていません。

だって間借りなんてそもそも知らないですし、SUUMOとかのサイトに載ってるようなイメージがわきません。どちらかといったらジモティーとかに載ってそうです。

そういった地元密着というか、地域色の強い感じが「間借り」にはします。

◆「間借り」をカッコよくする。

そして、間借りをもっと一般化させるためには、認知度をあげて、住環境が決して劣悪で無いことも認知させなくてはいけません。

「木賃アパート」や「長屋」は「間借り」と比較すると独立した住戸ですから、改修などの仕方によっては充分今の人たちの暮らしの需要にこたえたサービスを提供できそうです。

一方「間借り」はもっと泥臭いというかそんな感じです。イメージですが。

なので、リユース業界で言ったらメルカリよりジモティー、宿泊サイトで言ったら「じゃらん」よりも「カウチサーフィン」とか「エアビー」って感じです。

(このニュアンス伝わりますでしょうか??車で行ったら軽トラです。同じ「住む」「リユースする」「宿泊する」「移動する」という目的でも、よりサービスが簡素で人との繋がりを重視する・・・といったニュアンスです。)

そんな間借りをもっと一般化すると想定しますと、長屋、木賃アパートのようにとある所有者がいて、その人の意思で改修して価値を付加する・・・というのは難しそうです。

なにせ、まず貸す側が「住みたいなら住んでもいいよ」くらいの温度であるはずだからです。貸す側からすれば「遊ばせておくよりは・・・」くらいなのでビジネスとしてやっているわけでは無く、貸主側が完全に強い立場になります。

なので、間貸しする側がお部屋をきれいに改装してまで貸そうとは思っていないはず。現状の部屋で借りたければ貸す・・・という感じでしょう。

なので、間借りの良さを設備面で再認識させるのは至難の業になりそうです。

ではソフト面では?

ソフト面で間借りの良さは、親が初めての一人暮らしの子供を大人がいる環境に預けられるという点で安心という点、(これは想定上の話ですが)一般にアパートを借りる場合と比べて、家賃の5~70%で借りられる点などが挙げられます。

なので、せめてキャッチフレーズを考えて見ましょう。

ってことで、

「きっとあなたの第2の故郷になる!」

「間借り—帰省する場所。それはきっと、寄生する場所。」

でどうでしょう。

ごめんなさい。ふざけました。

◆「間借り」を仕組化する。

ただ、そんな「間借り」ですが、仕組化されていないまでも、ハウスシェアリングの一つの形ですので、募集がされていないわけではありません。

「ジモティー」などを見ると「シェアハウスの募集」に紛れて「ハウスシェアの募集」もたまに見かけます。

言葉は似ていますが、ハウスシェアは個人が広いアパートなどに住んでいて部屋を持て余しているから転貸するなど、そういった感じです。

(個人的にそんな認識です)

なので、仕組み自体の種はもうあると言っていいでしょう。

ただ、完全に仕組化されていないから、時たま見かける「ハウスシェアの募集」どんな相手なのか分からないなか、問い合わせるのはかなり勇気がいる事なんではないでしょうか?

逆に言えば貸す側だってどんな人がくるのか分からないのです。

それをもっと仕組化させることで安心して利用できるポータルサイトなどを作れないでしょうか?

貸す側も借りる側も身分証明は必須で、貸す側はどんなサービスを提供するのか(ご飯の有無、風呂、トイレ、キッチンが共用か否かなど)を知ってもらえるようなページにして、借りたい側もどんな人間なのかプロフィールを書き込めたり。

そして、それぞれを評価できる仕組みを作ったり。

これだけでだいぶ間借りのハードルが下がるのではないでしょうか?

◆最初は学生が住むことを想定。

そんな「間借り」のポータルサイトですが、最初は都市部に通学することになった学生などの利用が多いでしょう。

その後、普及すればフリーランスなどの若い人の利用が進むことが想定されます。

そして、さらに行く先は単身世帯の人たち全般です。

みんなが「間借り」というひとつの住居の形をもとに独立共生をしていくという感じです。

そうすれば、住宅が効率よく利用されて、いずれは供給過多な住戸が整理されて、都市部へのイイ感じの集中が進んで、住環境が改善、人口減少社会の中、行政も都市部に効率的に税金を投入してインフラを整えられる・・・というイイ感じの街になるんじゃないかと考えました。

・・・以上です。

完全に妄想でしたが、もーーーーし、誰かのアイデアのきっかけになったら幸いだと思い恥ずかしげも無く書き殴ってみました。

もし誰かの役に立ったら幸いです。

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長野県松本市の温泉街・浅間温泉の地で下宿みたいなシェアハウス「篶竹荘」と「第2ペンギン荘」をやっている合同会社SumSumは表向きはシェアハウス屋さんで、移住されてきたみんなに「ちょっと楽しいふつうの暮らし」を送ってもらいたいと願っている会社ですが、裏向きにはシェアハウスの運営を通して、移住者を増やし街を楽しくすることで社会に貢献するという「まちづくり」会社だと思って運営しています。

そのため、収益性は大事ですが、事業をやることで街にどんな効果があるかを考えながら運営しています。

ただ、一人でやってる会社な上、シャイボーイで多くの人を巻き込んでやることが非常に苦手な性格なので、大きな仕組みを作る必要があるアイデアだったり妄想だったりは備忘録も兼ねてとりあえずこちらで記事にしている感じです。

どれも、実現したら街になにかしらのいいインパクトを与える・・・と信じて書いているのです。

本当、だれかの役に立てば幸いなのです。

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