(※あくまで暴論です。ゲームのシムシティが昔好きだったので、シムシティやってるつもりで書いていますことをご理解ください。)
◎いろんなデータ
◆松本市の人口動態

「松本市人口ビジョン」(松本市 総合戦略局 総合戦略室)に今後の人口動態について以下のように書いてありました。
5「人口の定常化」に向けた目標
人口推計では、推計上の最終年である令和42年(2060年)においても、「人口の定常化」を
実現することは極めて困難な状況です。
一方で、脱東京一極集中の流れや松本のポテンシャルを最大限に活かして自然増と社会増に全
力で取り組むことにより、人口推計の基準としている社人研の推計値以上の結果を生み出すこと
は十分可能です。
そこで、このような取組みを通じて、地方都市の先駆けとして「人口の定常化」を実現するこ
とを目指し、そのために、「現在と同等の24万人程度の人口を維持する」ことを目標の1つに掲
げます。
非常に難しい目標ではありますが、以降に目標達成の推計条件や、取組みの方向性等を示します。
で、維持するために具体的にすることは、
●安心して結婚・出産・育児ができ、将来に希望が持てる社会
●若い世代の転入増を目指して
なるほどなるほど。
いかにも役所が作る冊子の感じではありますが、このまま人口が減るのを良しとしない姿勢が見て取れます。
頑張れ松本市!
◆論文「自治体の将来人口と人口減少に対する意識」
「自治体の将来人口と人口減少に対する意識」(2003年・平 修久 桑 野斉)を見てみると、
(2)人口増加のメリットと人口減少がもたらす影響
自治体にとっての人口増加のメリットは、第1位が「税収の増加等による財政の安定・充実」(88.4%)、第2位が「行政体制の拡充による行政能力・サービスの向上」(61.1%)、第3位が「住民自治、コミュニティ機能の拡充」(53.0%)である。
(中略)
一方、人口減少がもたらす影響は、第1位が「税収入の減少」(88.1%)。第2位が「地域経済の停滞・不振」(59.6%)、第3位が「国民健康保険料等の住民負担の増加」(48.1%)となっている。
と書いてある。
世界的には人口増加による資源の枯渇などが問題視されていたり、日本国内や地方自治体単位でも急激な人口増はインフラ整備が追い付かないことなどがあるため、一概には言えない場合もあるけれど、そんなデメリットがあったとしても、人口は現状を維持されるか増加のほうがいいことがありそうです。
◆内閣府のデータ

はたまたこちらは内閣府。
「地域の経済2014-経済の好循環の波及に向けて-」(2015年・内閣府)では以下の感じ。
第2章 地方の人口動向と活性化に向けた取組
<ポイント>
▶地方において人口が増加した市町村をみると、農業や観光業も含む産業の拠点等が所在する市町村や、産業の拠点等が所在する人口規模10万人超の都市の近隣の市町村が多くなっている。
▶こうした市町村では、周辺に比べ有効求人倍率や世帯主の正規雇用比率が高くなっている場合が多く、地方においては、まずは良好で安定した雇用環境の実現を目指すことが重要である。また、人口が増加した市町村では、総じて子育て世代の人口割合が高く、出生率が高くなっており、住環境の整備や子育て支援策の充実が重要である。
▶条件不利地域等において活性化の取組を進める団体の中に、人口減少率が縮小し又は人口増加に転じた団体がみられる。こうした団体では、観光振興や一次産品の加工販売など、地域の自然環境等を活かした取組を進め、移住者の増加など人口の社会増減率の改善がみられた場合が多くなっている。
つまり、それなりの都市部なら産業が育っていて、住環境が良ければ人口が増加し、農村部なら一次産業を六次産業化すれば改善がみられるって事みたいです。
◎人口増えると何がいい?

と、長々となーんか面白いデータは無いかなーと探してみた結果を載せましたが、とにもかくにも、このまま人口が減るとあんまりいいことがなさそうなことだけは雰囲気的にわかります。
でも、日本全部の人口を減少から転じるのは大変そうです。
でも、地方自治体レベルなら「今後50年で人口倍にするよー!」とかっていう、「維持」じゃないすんごい攻める自治体出てきてもいいのになーと思いました。
ってことで、シムシティやってる感覚で「こうすりゃ人口増えるのかな?」ってのを考えてみようと思います。
シムシティ、面白いよね。
◆永遠のライバル(でありたい)長野市と松本市

人口増えたら何かいいことあるんだろうかと考えるんだったら、実際の知ってる街を見比べてみるのがいいんじゃないかと思って、永遠のライバル(視しているのは松本市だけ)である長野市と松本市を見比べてみましょう。
松本市は人口多約24万人(2022年)、長野市は人口約37万人(2022年)です。
人口が20万人以上いると、イメージ的には「その街の中で欲しいもの、やりたいことがひと通り揃ってる」ので、利便性はそんなに変わらないと思っているのですが、県庁所在地か否かというところは大きいかもしれません。
国の直轄機関である法務局とか裁判所の本局はやはり長野市にあって、支局はあってもやはり行かなければならないこともあるでしょう。(長野県は広いので南信の人たちはそれこそ大変です。。)
でも、それはどうしようもないことです。
単純に人口が1.5倍になってることによる目に見える違いはあるんでしょうか?
パッと思いつくことに、松本はアルピコ交通の路線バスだけですが、長野市は長電バスと川中島バスの2社の民間事業者が路線バスを担っています。
・・・あれ??
それだけだっけ??
「だからやっぱり人口増えた方がいいよね」「増やそうよ」って話にしたかったのにちょっと暗雲です。
あ、でも、あとラウンドワンが長野市にはありますね!
ドン・キホーテは長野市に出来た後、すぐに松本にもできちゃいましたが、長野市にはメガ・ドンキがあります。
新幹線も松本はルートから外れましたが、長野市にはあります。ルート選定に至っては、もし松本市が当時人口50万人とかいたら、きっと通っていたんじゃな、ないでしょうか??
◆一般的に言われる人口増のメリット

と、いうわけで比較しなかった方がよかった気がしつつ、(半ば無理やりですが)人口がそれなりにいると「選択肢の幅が増える」と言っていいのではないでしょうか?
それを一般的、行政的視点で見て、役所言葉に翻訳すると、
●「税収の増加等による財政の安定・充実」
●「行政体制の拡充による行政能力・サービスの向上」
●「住民自治、コミュニティ機能の拡充」
なわけです。
◆個人的に考える人口増のメリット

これ(人口増加によるメリット)を個人的、一住民的に考えると、有効求人倍率があがるとかいろいろありますが、「あらゆるコミュニティの選択肢がひろがる」に尽きると思います。
例えば仕事で見ると、専門職の人がいて、松本ではその仕事を募集しているのが一社かもしれませんが、人口が二倍なら数社募集しているところがあるかもしれません。
例えば趣味で見ると、鼻笛をやりたい人がいて、そういった集まりを探してみると、20万都市の松本では一つくらいはそういうことをやってる集まりがあるかもしれませんが、東京では鼻笛の団体がいくつもあるかもしれません。
要は人口が増えれば同種のコミュニティも複数になり、選択肢が一つだけでなく、自分に合ったコミュニティに参加できる可能性が増えるということです。
これは、お役所のいう「住民自治・コミュニティ機能の充実」ともつながるお話だと思います。
20万都市では、とあるマイナーな趣味の集まりでも必ず一つくらいはあるかと思いますが、そこの人たちとどうしても性格が合わなかった場合、それで終了です。
人口が増えることで、そういうことが少なくなりえるのではないでしょうか。
◎ってことで【行政的】松本市''勝手に''人口増加計画

◆松本市は行政的にこんなことして人口増やせばよろしい
ってことで、やっぱり人口はある程度増え続けていくことが望ましいという結論に(勝手に)至ったのですが、どうやったら人口って増えるんでしょう?
国全体で増やすにはそれこそ出生率を上げるか移民を受け入れるかしかありませんが、地方自治体ごとに人口を増やそうとするには、それだけでなく「奪い合い」要素が入ってくるんだと思います。
他の県から移住させる、みたいな。
そういった攻めの姿勢を見せちゃいましょう。
なんなら松本市の場合だと「24万人維持」じゃなくて「2050年までに人口30万人目指します!」みたいに言って欲しいもんです。
いや、言っちゃいましょう。
ってことで、拾ってきたデータをもとにすると、
①子育てがしやすい
②都市部には産業がある
③農村部には六次産業がある
④定住するメリットがある
てことになりそうです。
知らないですが、それらの財源を得るために、まずハード事業は全部シンプルなものにしちゃいましょう。
今、松本では市営の立体駐車場壊して博物館建て直したり、それで市営駐車場無くなっちゃったので、すぐ隣にまた立体駐車場作ったりしています。市役所もいいかげんぼろぼろで建て替えなくちゃいけない時期に来ています。
その辺は、別に「松本市としての威厳」とか「長野市と張り合う」とかじゃなくていいので、どこか民間のビル借り上げるか、災害時に機能する頑丈さだけを売りにしてただの箱でいいとおもいます。
ハード事業はシンプルにしちゃいましょう。
で、(実際に予算が浮くのか知らないですが)浮いたお金で、松本市の人口を6万人増やさねばなりません。
ってことで、上の人口が増える要因の①~④に資金を集中投下です。
①旧市街と子育て世代が多い南松本に拠点の児童館を作る。各地域には地域公民館レベルで児童館や学童保育施設を整備。(もうあるのかもしれませんが。。)
①図書館も建物も蔵書も古いので県の森にとんでもなくでかい中央図書館作る(立体駐車場も整備)
②法人税めっちゃ安くして企業誘致
②それに伴い松本電鉄駅周辺と主要バス路線沿いを宅地化
③奈川・乗鞍・四賀地区はクラインガルテンを拠点として、農業振興。道の駅作る。(もう数千人の街ができるレベルで)
④タウンスニーカーを充実。奈川・乗鞍・四賀・山辺あたりの農村部にコミュニティバスレベルで走らせて、松本市民には乗り放題の年間パス販売。
④市内に新築・中古とわずに家を購入した場合、3年目、5年目、10年目に100万円あげる。25年松本市に住民票あれば100万円。(今後30年に渡って毎年1000世帯レベルでばらまく)
④海外から移民めっちゃきてもらう。ちゃんと外国人用のコミュニティも作る。もうチャイナタウンとかそんなレベルで街ができてもよろしい。仕事が減るとかより、人口が減る方がデメリット多そうなので。
ってなあたりでどうなんでしょう?
まあ、多分そんなんで人口増えるなら苦労しないわ!と言われておしまいになりそうです。
まあ、シムシティだと思って書いたのでそのあたりは重々承知です。
◆個人的に人が増えて選択肢が増えるのはやっぱり楽しい。
ともあれ、以前はコンパクトシティは人口20万人くらいがちょうどいい、的な論文が大学生の自分には出回っていたような気がしていますし、当時はそうだよなー、だって松本市ちょうどいいもん、住みやすいもん、と思っていました。
でも、20万人都市は「何でも揃ってるけれど選択肢が一つ」とかがちょっと欠点なのかな?と最近思うようになってきました。
それはコミュニティでも、施設でも。
これが3~40万人いれば「自分はこっちが好み」みたいで選べるんじゃないかと最近は思っています。
◆勝手に言ってるだけです。
そんなわけで、松本市人口30万人くらいになんないかなー、と適当なことを考えて、さらにこの30分くらいで思いついた人口増えるんじゃないかビジョンを勝手に書いてみちゃったわけです。
書いてみて、書かなきゃよかったと思いました。
こういうビジョンは多方面の要素が絡み合うので一筋縄にはいかないんだな、ってのが分かった気がします。
こっちを立てればあっちが立たないみたいな。
でも、シムシティ的な感覚で、街を良くすれば、画面の外の街からどんどん人が流入する―そんな感覚で書いてみちゃったので、まあ、せっかく書いちゃったので、そのまま載せておきます。
こんだけ長いので見てくれる人はほとんどいないと思いますが、まあ、一応。。。
ものすごい駄文を書いちゃったので、いいです。
このあたりにしておきます。
さよなら、さよなら。。
◎違った雰囲気で長野県や松本を知りたい方は。。
◆テーマは「移住」「ふつうの暮らし」「日常」などです。
「篶竹荘」や「第2ペンギン荘」でもブログやったり、InstagramやFacebookをやったりしています。
同じような人が書いているので、隠しきれない個性はそのままに、信州・松本・浅間温泉での「ふつうの暮らし」とか「日常」をメインテーマとして書いています。
併せて読んでいただけると、より長野県や松本でへの移住、そして暮らしが立体的に知っていただけると思います。
(と、言いますかSumSumの「お知らせ・読みもの」だけが異質です。よくたどり着いてくれました。ありがとうございます。)
▶合同会社SumSum「おしらせ・読み物」
→もっともカタい文章を書いています。
→「こうやったらもっと暮らしって楽しくなりそうだなー」みたいなことを書いています。
→「ふつうの暮らし」「日常」をちょっと楽しくする提案やデータなどをもとにした考察みたいなのも。
→自分にとっての「快適な暮らし」を求めている人にとって何かのきっかけになれば。
→「会社のサイト」だから一番真面目に書かなきゃ・・・と思って「他よりは」根拠になる資料を探しているつもりです。
▶篶竹荘「ブログ」
→「ぽん」のInstagramをもとに短い文章で書ききれなかった情報を加えて「より詳しい」日常、ふだんの暮らしを投稿します。
→ブログの中ではもっとも「素」です。
▶第2ペンギン荘「お知らせ・ブログ」
→第2ペンギン荘のマスコット「第2ペンギン」がいろいろやってみる「てい」で書いています。
→一番DIYについて書いているかもしれません。
→ちょっとおふざけしています。
→一番楽しんで書いているかもしれません。
→第2ペンギンはこんなやつです→(調子に乗ってラインスタンプも作りました。)
▶Instagram「第2ペンギン荘」
→第2ペンギン荘のInstagramです。
→女子目線の信州・松本・浅間温泉の移住暮らし。
▶Instagram「ぽん(篶竹荘と第2ペンギン荘)」
→篶竹荘と第2ペンギン荘のInstagramです。
→篶竹荘に住んでいるので篶竹荘の投稿が多め。
→個人的な趣味を投稿するあまり「大外れ」することも。